アフターストーリー
異世界のとある城下町の屋敷に勇者アランとかつての仲間防人ヘレンはいた。その屋敷は中流階級感を漂わせており、華美ではないが機能的な造りをしていた。この屋敷はヘレンのものであり、アランとヘレンはその一室で高級そうな紅茶を飲みながら会談をしていた。
「それにしても久々だな。最近ははるか遠くの世界で戦っていると聞いていたがいつ戻ってきたんだ。」
ヘレンは訝しげに尋ねてきた。ヘレンはゴツゴツした見た目をしており迫力があった。
「つい1時間程前だ。時間がないから本題に入るがもう一つの世界現実で共に戦って欲しい。」
アランは淡々と要件を話す。
「それは大魔導士イミュ様からも話があったが断ったはずだ。俺にはこの町の治安を守る役目がある。」
「お前は滅びの魔女を知ってるか?」
「大昔の言い伝えだろ。2つの世界を滅ぼすといわれている。」
「いろいろあって無知の知を99%極めた。言いたいことはわかるか?」
「まさか。」
ヘレンが息を飲む。
「このままではこの世界は滅びる。」
「そんなバカな。お前のおかげでこんなに平和になったではないか。」
「今回は「滅びた」という現象のみが起こる。前触れはない。」
「そうか。では敵は滅びの魔女なのか?」
「いいや。滅びの魔女は仕掛けに過ぎない。敵は賢者シンと盗賊ケイトだ。」