表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リアル・セイバー  作者: しき
第2章
35/53

暴君

 神奈は亜人迷宮の中間部にて100人目の亜人を葬っていた。魔分の消費はほとんどなかったが違和感を感じていた。

「なぜ私はこんなことを。」

 独り言を呟きながら迫り来る亜人達を光の矢で切り裂く。

 今思えば新にこの力を徴収されていれば平穏な生活を送れていたかもしれない。後悔と自身の罪の大きさに違和感が次第に大きくなり、気分が悪くなってくる。

 そうした中に一つの大きな力を察知した。

「よお、囚人。」

 神奈はその声に心当たりがあった。同じく大罪人であった暴君春樹仁(はるきじん)である。彼は亜人ではあるが悪意の回収は基本行わない。単なる大量殺人鬼である。

「なんでこんなところに?」

「なんで出所してるか聞きたいんだろ。戦地で成果を上げれば一瞬なんだな。」

 神奈は上手く言葉に表せなかったが大体伝わっていたようだ。

「どいてくれますか。でないと浄化することになりますけど。」

 神奈は弓を構える。

「ちょうどお前を殺したかったところだ。撃ってみろよ。」

 春樹仁はどす黒い魔分を発する。彼は標準的(ベーシック)な亜人であり。余計な能力(スキル)に頼らず、ひたすら力押しをするスタイルである。すなわち、優劣はこの一撃で決まる。

 神奈は集中力を高め、自身の全てを懸け、矢を放つ。その矢は春樹仁に到達するもすぐに光が失われ、その場に落ちる。

 神奈は崩れ落ちる。もう悔いはなくあとは流れに任せようと思った。

「しょうがないなあ。助けてやるか。」

IMYU(イミュ)の声がすると目の前に魔界の門(デモンズゲート)が現れた。

 その門から見覚えのある少年が姿を現した。

 



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ