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リアル・セイバー  作者: しき
第2章
32/53

覚醒

 神奈は困惑していた。目が覚めたら迷路の中に1人いたからだ。どうやってここに来たのか記憶がはっきりしない。

 辺りは暗く、ギリギリ目の届く間隔に明かりがある程度である。時々分かれ道、曲がり角がある程度の変化のない洞窟のようなものであった。

 神奈は、これが新から話のあった亜人迷宮ではないかと予感する。最深部にはすべての元凶である天井人が存在するとのことだ。

 恐らくほかの者も、亜人迷宮に侵入しているに違いないのでその者たちと合流することを目標とする。しかし、しばらく歩いても人影はなく景色も変わる様子はない。

 こんなことになるなら探査系能力(スキル)でも身につけるべきだったと後悔する。もともとそういう便利なものには無縁であるが。

 突然辺りに自身ではない魔分があることに気付いた。その魔分は複数の影をつくり神奈に襲い掛かる。

 一瞬の出来事であったが神奈は反応し、独自職能力オリジナル・ジョブスキル天使化スピリチュアル・アクトを発動し、精製した短剣でそれを切り裂く。

 その影は瞬く間に浄化され消えてなくなる。神奈は魔分の元をたどり、隠れていた亜人を引きずり出す。

 その亜人は一般的な青年の見た目をしており、神奈の姿を見るや否や恐ろしい魔物に出会ったかのごとく一目散に逃げ出した。

「どうかお助けを!」

 亜人の叫びに神奈はひどく不快感を覚えた。

 神奈が精製した聖なる矢(セイクリッド・アロウ)を適当に放つと亜人に突き刺さる。亜人はその魔分ごと浄化され、跡形もなく消えていった。

 神奈にとって亜人退治は造作もないこととなっていた。


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