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リアル・セイバー  作者: しき
第2章
30/53

密約

 とある高層ビルの屋上に天井人新はいた。新は空から降りてくる男を眺めていた。男はビルに着地すると新に話しかける。

「これがお望みの品ですか?」

 男からカギが放たれ新の手元に移った。

「よろしい。」

 新は頷く。

「ただ、相応の悪意がないと発動しないのでご注意を。」

「問題ない。そのための布陣は整った。」

 新が笑みを浮かべる。

「通称亜人迷宮は私のアイデアなのであんまり壊されたくないんですよね。」

「それなら貴様が引き継ぐとよいではないか。氷室(ひむろ)。」

 「終末」をつかさどる天井人氷室は首を振る。

「御冗談を。私はあくまでこの戦いを収束させるのが役割なんです。どう転んでも終わりそうなんでいいですけど。」

 これが(ことわり)に支配された者の末路である。余程の自我がない限り、天井人は自身の(ことわり)を遂行するだけの存在となる。

「ところであなたはよく格上の天井人と戦おうと思いますよね。」

 天井人の(ことわり)には階級があり対となる(ことわり)と権威を分け合っている。新が持っている「秩序」は「混沌」と相殺してほとんど権威を発揮できないが(ことわり)によってはその力関係はさまざまである。そして、亜人迷宮の支配者の(ことわり)は対となる(ことわり)がほぼ機能していないので完全上位の存在である。

「すべては我の目的のため、その(ことわり)を奪ってやる。」

 新は氷室の前から姿を消した。



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