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リアル・セイバー  作者: しき
第2章
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亜人迷宮

 いのりの活躍により異世界人が数多く送り込まれ、亜人たちは駆逐されていった。しかし、亜人は一定数出現し、中には戦闘にすぐれるものもいた。そして、亜人たちの黒幕である天井人によって最後の砦、亜人迷宮が造られた。

 亜人迷宮は亜人たちが異世界人に邪魔されず悪意の結晶を回収するために造られた。この空間には亜人と悪意をもつ者しか招かれない。悪意のもつ者が亜人迷宮に迷い込み、中にいる亜人によって駆られるという仕組みであった。

 亜人迷宮の中で堤信吾(つつみしんご)案内人(ナビゲーター)をしていた。

「ここがお勧めの狩場ですよ。」

 来た亜人を丁寧に案内する。迷宮ともあって複雑な分かれ道となっているので案内人(ナビゲーター)は必須である。

 堤は一仕事終え休憩所に移動する。休憩所にて物思いにふける。

「展示会の仕事がなくなって残念だけどおかげで天職につくことができた。」

 堤が独り言を呟いていると1人の亜人が姿を見せた。

「おい新人。休憩しすぎ。」

 春樹仁(はるきじん)である。S級亜人の中でも特に戦闘に優れているものでありその腕を見込まれて採用された。

「春樹さん。まだ休みはじめたばっかなんで勘弁してくださいよ。」

 堤は気分を害しその場を立ち去ろうとする。

「お前は例の件。何か掴んでいるか?」

 春樹は堤に尋ねる。最近悪意をもつ同一人物が3回亜人迷宮に侵入し、無傷で脱出した件であろう。

「いえ。私の能力(スキル)では補足できませんでした。」

「探索特化のお前でもわからないとは何かのバグか?」

「管理システムの数字にはそうあるから間違いないと思いますけど。」

 堤は案内の仕事に戻る。

 堤は正直嫌な予感はしたが実力派ぞろいの亜人迷宮が攻め落とされることは想像できなかったので仕事に集中することとした。  



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