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リアル・セイバー  作者: しき
第2章
28/53

ダークヒロイン

 縫目神奈は5歳のとき、託宣(オラクル)を受け亜人となった。その後、亜人にとって禁忌とされていた善意の結晶を回収した。善意の結晶を失った者は暴走し、12人の罪なき者を殺傷し自殺した。現在神奈は亜人ではないので禁忌を犯した罪は消えているが、今度は計13人死に追いやった罪による裁きを受けた。

 直前に新から授けられた使い捨て能力(スキル)高速治癒ハイ・リジェネレーションでダメージは回復するが裁きにより13回死んだ。

 神奈は膝をつき倒れる。

「愚かな小娘よ。せっかく開放してやったのに私に歯向かうからこうなったのだ。」

 手塚は高笑いをする。しかし、ただならぬ殺気を感じ笑うのやめた。

「いってえなあ。この野郎。」

 神奈はどすのきいた声を発しながら立ち上がった。

「馬鹿な。確かに手ごたえはあったぞ。」

 手塚は動揺する。

「10年も強制労働させやがって。頭にきてんだよ。」

 神奈は頭に浮かんだ最上級魔法堕天使降臨(ルシファー)を唱えた。ただはた目から見れば、ぐれた少女が暴言を吐いているようにしか見えなかった。

 堕天使(ルシファー)の放つどす黒い光によりあたり一面が朽ち果てる。

 手塚は最上級魔法聖域展開(サンクチュアリ)によりそれを防ぐが途切れない光の照射が続き手塚の魔分が底を尽きた。

 すぐさま新が職能力(ジョブスキル)市民平等(ジョブリセット)で手塚を無力化する。

「どうだ。13回死んだ気分は。」

 新は神奈に声を掛ける。

 我に返った神奈は恥ずかしそうに俯いていた。

 神奈の研修期間は終わった。

 

 



 



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