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リアル・セイバー  作者: しき
第2章
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断罪の恐怖

 新と神奈はとある屋敷の目の前にいた。その屋敷は和風の邸宅を思わせる造りをしていた。

 新がインターホンを鳴らすと使用人らしき人の声がした。

「どなたでしょうか?」

「我は新。手塚充に表に出るように伝えろ。」

 新は借金を取り立てに来たやくざのような口調で要件を伝える。

 インターホンが切れ、目の前に目的(ターゲット)の老人らしき影が現れる。

「新様。お初にお目にかかります。あといつぞやの罪深き小娘も。」

 神奈は新の後ろに隠れて震えている。

「貴様。仮にも天井人の我に姿を現さないとは失礼ではないのか。」

「最近は命を狙われることも多いのでお許しを。それより、展示会がなくなって亜人たちの交流の場がなくなっております。展示会の復活にお力添えいただけないでしょうか?」

 老人の影は頭を下げる。

「我には時間がない。出てこないなら最上級魔法絶対可侵フォース・ド・アクセスで侵入するまでだ。」

 絶対可侵フォース・ド・アクセスは下位種族のつくる空間に侵入することができる。すなわち天井人の新にとって隠れることは無駄である。

 新が詠唱を終えるとモノクロのごつごつした空間が広がっていた。そこには目標(ターゲット)である手塚の姿があった。

「まさか新様が直接お相手をすることはないでしょうな?」

「いや、貴様を討伐するのは縫目神奈だ。」

 神奈は恐る恐る手塚の方を見る。

「なるほどその小娘が。しかし私に分がありますぞ。」

 手塚は手のひらに秤を乗せた。

「これは私の職能力(ジョブスキル)審判の秤(ジャッジキル)。お前の罪の大きさにおおじて直接ダメージを与える。」

 神奈の表情は青ざめる。その秤は大きく傾き神奈は悲鳴を上げる。

「お前の罪は善意の結晶を回収したことだ。万死に値する。」


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