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リアル・セイバー  作者: しき
第2章
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栄冠なる勝利

 聖騎士ターニャは最上階にたどり着くとすぐさまロボットたちを真っ二つにした。血のにじむような特訓、または虐待によりターニャの能力(スキル)は極限まで高まっていた。

 しかし、ロボットたちが再び精製されるのを見て周囲を見回す。途中の階まで主戦力であった魔獣使いのチカはいつの間にいなくなっている。そして、後ろをただついてきた盗賊ケイトも姿を消していた。プレッシャーでもあるがチャンスでもある。

 ターニャは身動きの取れなくなっている武闘家くろを職能力(ジョブスキル)清浄なる開放(セント・フリーダム)により自由の身にした。くろは解き放たれた猛獣のように暴れ回り瞬く間にロボットたちを一掃した。

 ターニャは野上才人と距離を詰める。野上才人は焦って立ち上がる。

「お主、我が後ろ盾には天井人もいる。剣を向けたことを後悔することになるぞ。」

「この世界に来た時から覚悟はできてるの。どんな相手でも迎え撃つ。」

 ターニャは野上才人を切り捨てた。

「おめでとう。これで修業は終わり。」

 魔獣使いチカが姿を現す。チカはマントを羽織っておりその隙間から殺気だった魔獣の気配がした。恐らく最上階までの道のりにいた警備ロボットたちを相手していたのだろう。

「これでお荷物とはおさらばだ。」

 盗賊ケイトもいつの間にかこの場にいた。両手には豪華そうな装飾品を携えている。

「ケイトさんお世話になりました。」

 ターニャは深くお辞儀をする。

「ただあんた天井人を敵に回すらしいけど、どうするの?」

「お願いします。何でもしますから助けてください。」

「だってさチカ。助けてやるか?」

 チカはそっぽを向いている。

「茶番はさておき退散するか。」

 ケイトの言葉の瞬間3人の姿が消え残されたのは神奈とくろのみとなった。

神奈の研修期間はまだまだ続くようだ。








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