表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リアル・セイバー  作者: しき
第1章
19/53

エピローグ

「新。「秩序」の天井人昇格おめでとう。」

「おめでとー」

 アパートの101号室にて浦川七海といのりが炭酸飲料を飲む。

「一応感謝する。」

 新はそっけなく答える。

「天井人になった気分はどう?」

「特に。まだ目的の過程に過ぎないからな。」

「そっか。それよりあなたも飲みなさいよ。」

 浦川七海は新に炭酸飲料を勧める。

「それは新手の嫌がらせか?」

 新は水に不純物が混ざっているのは許せない性分である。

「それより貴様とは真逆の存在となってしまったな。「混沌」をつかさどる天井人よ。」

「そーだったのー?」

 いのりがわざとらしく大げさに驚く。見た目相応の幼めの言動を心がけているようだ。

「隠している訳ではなかったんだけど。」

 浦川七海はあっけんからんと答える。大嘘である。同等の存在になることで初めて気づいたことである。どうやら、天井人の個人情報(パーソナル・データ)は万物を知ることが出来る能力(スキル)をもってしてもわからないことらしい。

「ところでいのりちゃん。荒木は帰ってこれそう?」

「まだかかりそー。だけどきっとだいじょーぶ。」

 勇者荒木はその身体(からだ)を魔人荒木に乗っ取られ、現実(リアル)と魔界のはざまを彷徨っている。常人ならまず復帰は不可能であるが荒木なら出来るはずである。全く、過保護であるのにスパルタな師匠である。弟子に命を懸けてようやくギリギリの乗り越えられる課題を与えるとは。

「それまであなたの残した置き土産でつないどこうかしら。」

 天才浦川七海は新の仕掛けに気付いていた。

「休んでる暇はない。そろそろ出るか。」

 新は101号室をあとにした。


ー第1章完ー



 

 



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ