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リアル・セイバー  作者: しき
第1章
17/53

魔人

「いやあああああああああああああああああああ!」

 動かなくなった勇者荒木を見てくろは泣き叫ぶ。

 そして自身の無力さを悔やんだ。大切なものさえ守れなかった。

「うるさいなあ。」

 徳永王司は不滅の炎(イモータル・フレア)で身を焼かれながら呟く。

「すぐにお前らも同じようになる。」

 徳永王司はまたしても漆黒の魔分をまとった槍を精製し投げつける。

 しかし、その槍は途中で消滅する。徳永王司は驚異的な存在の発生を感じ向き直る。

 そこには勇者荒木の姿があった。徳永王司はその中身が全くの別次元のものとなっていたことに驚いた。

「きたー!いのりちゃんの奥の手!」

 零海の声がする。

「一体どういうことだ?」

 一般人須納瀬は尋ねる。

「実は過保護な大魔導士いのりちゃんが万が一のために禁呪をかけといたの。その名は魔転生。魔人となって転生するの。」

「それってやばいやつではないのか?」

 徳永王司は荒木に向かい最上級魔法流星群(スーパーノヴァ)を放つ。荒木は蒼白の渦(ホワイト・ホール)で全て打ち消す。

「馬鹿な!馬鹿な!」

 徳永王司に焦りが見える。

 荒木は独自職能力オリジナル・ジョブスキル想像上最強の剣技イマジナリー・レジェンドブレードで徳永王司の魔分を切り捨てた。

 徳永王司は悲鳴を上げる。

 徳永王司は見るも無残な姿となっていた。鎧は砕け、手足は原型をとどめておらず、体内の魔分も通常の亜人と同等近くまで弱まっていた。

「た、助けてくれ!」

 徳永王司の言葉に耳もくれずに荒木は止めを刺す。通常なら1時間程の詠唱を要する最上級魔法である完全消失パーフェクト・バニッシュを無詠唱で使用する。

 こうして第4階層は崩れ去った。







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