表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/54

陰陽寮 ???


◆◇◆




「なるほどなるほど・・・・・饕餮(とうてつ)は消されましたか。」


 男は窓の外を眺めながらつぶやいた。

 開け放たれた窓の外には、明り一つとしてない闇が広がっている。新月の今宵、純粋な夜の風が心地よい。男は夜風を体内に取り込むよう、大きく息を吸い込んだ。

 先日、饕餮の存在が消えるのを感じた。


(―――愚か者め。)


 一つの“霊魂”を分け合った身として、何も思うところがないわけではないが、それ以上の情も湧かない。むしろあの男のやり方は気に食わなかったから、済々した気分であった。

 主からの命にそむき、己の欲望のままに動いていた饕餮。その強欲さは目に余るものがあった。

 消されて至極当然のこと。

 だが、自分はそんな馬鹿な片割れと違う。

 『混沌(こんとん)』の名に恥じぬよう、この世界を混乱に満ちたものに変えて見せよう。


「全ては、あの方復活のために。」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ