プロローグ2
先生と親との3者面談を家に帰宅してきた。帰る途中ずっと車の中で母親から将来はどうだこうだだと色々言われていたが、あまり自分の中では特に思い描いているものは無かった。
家に帰宅すると今日はなんだか凄く疲れたような気がして。そのまま布団にダイブした。
ハッと目を開けると外はすっかり暗くなっており枕元に置いてある時計に目を向けると針が22時を刺そうとしていた。
「うん。とりあえず着替えよう。そして晩御飯を食べよう。」
部屋着に着替えて階段を降りていくと誰もおらず、テーブルの上には晩御飯らしきものが食卓カバーをしたに置いてあった。今日母親は夜勤のためいないことを思い出した。
うちの家庭は母親と俺の二人暮しで父親は俺が小さいときに病気で死んでしまったので女手一つで俺を育ててくれている。自分自身物心ついたときには父親がいて当たり前ということは全然なく、むしろ自分は父親がいないことに特に違和感を感じていない。たまにじゅんじゅんと話をするとじゅんじゅんのお父さんの話が出てきたりしたときに羨ましいと思う気持ちが無いとは言わないが特に不満に感じることもない。
夕飯を食べ終えて、食器を片付けた後にソファーに座り何か面白いテレビ番組はないかとチャンネルを変えていると丁度昔教育テレビだったチャンネルを見た瞬間に手が止まった。
そこに映っていた舞台の上で燦々と輝く人達だった。
「すげぇ...」
今までの自分ではなくその物語の登場人物に心技体全てを注ぎ込みその人の人生になる。歌って踊って演技をする。とてもカッコよく美しい人たちだった。
俺は久し振りにテレビに夢中になって約2時間ずっとテレビにしがみついて観ていた。舞台が終わり最後にカーテンコールで役者たちが挨拶をしている時には自然と自分でも一人一人の役者に心からの拍手を送っていた。
ミュージカルなんて小学生の低学年のときに学校の授業の時にライオンの王様的なやつしか見たことなくそのときは何も感じなかったが、今見るとミュージカルってなんて素晴らしいだろうと思ってしまう。
評価だったりコメントが無くても、一人でも読んでいたらそれはそれで嬉しいです。
これからも頑張ります!