発表前にすること 〜就活する人しない人〜
司法試験から2週間。
優秀な友人達は試験直後から就活を始め、説明会へ行ったりESを書いたり面接を受けたりしている。
(予備試験合格組は受験前からサマクラなどで活動していたが。)
(サマクラとはサマークラークの略で法律事務所で行うインターンシップのことである。けっこう良い給料が出るあたり大学3〜4年でやるインターンシップとは趣が違う)
自分は関東でも関西でもないロー卒生である。
地域の特性上、この地域で就職する限り、就活は合格後から動いても充分間に合うため発表までは就活に動くつもりはない。
試験後のローでのガイダンスで、事務所訪問するようにと弁護士教員から言われた。
事務所訪問とは弁護士に連絡を取って法律事務所の見学をしたり食事を共にとって話を伺うことであり、それ自体が就活の要素をもつ。
大きな事務所では後のエントリーに影響があったり、小さな事務所ではそこで内定が決まったりする。
大学時代にした就活でのOB訪問は一対一が多かったが、事務所訪問は複数人の受験生で行くのが許容されているらしい。弁護士先生と話がもたない場合に備えるんだそうな。
現在司法修習生をしている先輩たちに「OB訪問みたいな感じですか」と聞いたら、「大学時代就活してないからわからない」と口を揃えられたので類似点は自ら経験して見つけようと思う。
もし、受かっていたらだが。
事務所訪問において「司法試験を受けた」という地位は強いと聞くが、落ちている可能性が高いのにどんなスタンスで弁護士の貴重な時間を貰えばいいのか皆目見当がつかない。
就活も同様で、内定をもらって「落ちてたんで行けません」と連絡する自分を思うとげっそりする。
大学の時ならば「留年したため御社に就職はできませんが、御社が私の人柄をみて採用いただけたのであれば大学を中退して入社する所存です」と言って大学中退で就職というのもありうる。(レアだが)
しかし司法試験受験生の就活は司法試験合格を前提としているのでその飛び技はつかえない。
世の中には優秀な人で溢れており、自分の替えはいくらでもいる。
そんなわけで、ちっぽけなプライドのせいで、動くことから逃げている今日このごろである。
そんなへたれが試験後二週間でやったこと。
バイトの面接に行き採用された。(月給8.8万円を超えると社会保険に加入させられるところが多いのでエリートパラサイトの人は親と要相談)
ローの後輩や同輩や教授、高校時代の友人と飲んだ。
クラスメートの女性に合コンの設定を頼んだ。持つべきものは女子高出身の友人である。
部屋に散乱したプリント類や授業ファイルを整理して仕分けして処分した。
再現答案を書こうとしていたはずがまだ手をつけていない!!!
とにもかくにも、これから1年一緒にやっていく基本書や演習書を選んだ。
あと一年もある。
授業やレポートがない分、勉強に使える時間は格段に増える。
落ち着いてまっすぐ、今までやりたくてやれなかったり、逃げてきたことに向き合っていきたいと思う。