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第九夜
午前三時半を回った。
『思い出は万能だよな』とペットの亀は俺に語りかける。
しかし俺は既に死んでいる。
返事のしようはない。亀もわかっているはずだというのに。
針葉樹林が焦り始めてる……
二日後にはきっとこの部屋ごと琥珀になるだろう。逃げておけよ、亀。
とは言え、亀は俺の言葉などきこえるわけもない。共に琥珀になり、人類学者だの考古学者の脳味噌を混乱させる道具となるのだ。
午前四時を回った。
俺は考えている。
果たして思い出は本当に万能か?
午前三時半を回った。
『思い出は万能だよな』とペットの亀は俺に語りかける。
しかし俺は既に死んでいる。
返事のしようはない。亀もわかっているはずだというのに。
針葉樹林が焦り始めてる……
二日後にはきっとこの部屋ごと琥珀になるだろう。逃げておけよ、亀。
とは言え、亀は俺の言葉などきこえるわけもない。共に琥珀になり、人類学者だの考古学者の脳味噌を混乱させる道具となるのだ。
午前四時を回った。
俺は考えている。
果たして思い出は本当に万能か?
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