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警察庁異世界犯罪特別捜査班  作者: 名梨権ノ兵衛
6/14

SS 勇者様の内政チート?(1)

遅くなって大変申し訳ありません。

夏バテでダウンして、お盆明けに書き始めたのですが、真面目な優等生は自分と違いすぎて何を考えてどう行動するのか検討がつきませんでした。

まだ、完成していませんが間が開きすぎたので一部投稿させてもらいます。

懲りずにお付き合いくださると有りがたいです。

「次長検事、お客様です。」

 秘書さんが開けてくれたドアを僕たち4人は通り抜けた。

 今日は魔道師4人で橘検事の執務室を訪問したのだ。

 

「橘検事、失礼します。」

「おじゃまします。」

「失礼します。」

「伯母さん、こんちわ。」


「いらっしゃい。わざわざ来てもらって悪いわね。」

「いいって、気にしないで。この後皆で買い物に行くつもりなんだ。こっちの物をうかうかと向こうに持ち込めないでしょ。」


 秋山君が手を振りながら橘検事に説明した。

 

「ああ。持ち込み制限品目のことね。」


 実は、西洋の中世程度の文明しかない社会が多い異世界では、現代日本で使っている品物は、技術の進歩に悪影響を及ぼすかもしれないので、出来るだけ異世界に持ち込まないようにしようと決まったのだ。

 

「でも、スマホやパソコンは問題なくて、百円ライターやファスナー付きの洋服が禁止ってどういうことよ。」


「スマホなんかは向こうじゃ理解できないでしょう。魔法の道具でたいていすまされるのよ。」


 橘検事は僕たちをソファーに座るよう促しながら、向かい側の席に座った。

 

「問題なのは異世界の人たちでも理解できる構造かどうかということなの。」

「つまり、異世界で模倣できて、作れるような物は駄目っていうことですね。」

 

 沢渡さんが自分の推測を口にした。

 

「そう。文明や技術の進歩なんて、ちょっとした事の積み重ねなの。」


 内線電話で秘書にお茶を頼んだ後、立花検事は話しを続けた。

 

「例えば、印章は紀元前の粘土板に書かれた楔形文字にも使われているの。

 中世には手紙に封蝋をして紋章の入った指輪で型を押すというのもよくやられていたわ。

 でも凹凸を使って文字を印刷するという発想の転換をするのに何千年もかかったの。」


 同じように、瓦版のように一つの文章を1枚の型で印刷していたのを、一文字ずつ型を作る活版印刷になるまでさらに長い時間がかかったという。

 日本や中国の印鑑は活版印刷に後一歩というところまでいってたのだ。

 

 どれも紀元前の技術のままで初歩的な活版印刷を行うことは可能だったらしい。

 

「私たちが持ち込んだ物で、発想の転換にかかる時間が短縮される可能性があるということですね。」


「ええそうよ。ただし、技術交流を完全に否定してはいないの。」


「これがタイムスリップなら、歴史が変わる心配をしなきゃいけないけど。

並行世界なら異世界の技術が進歩しても、俺たちの世界に影響ないはずだけど。」


「私たちの世界への影響というより、異世界の文明や価値観に影響を与えて混乱を引き起こしてしまうのが困るの。」


 沢渡さんや秋山君の問いかけに橘検事が答えたところでドアがノックされた。


「失礼します。」

 

 コーヒーを載せたカートを押して部屋に入ってきた女性を見て、僕たちは皆その人に釘付けになった。

 

 顔見知りの秘書さんではなく、見た目は僕と同じく17~18歳だ。落ち着いた雰囲気なので、もう少し年上かも知れない。

 亜麻色の髪というのか。腰までとどく綺麗な髪に、清楚な白いワンピースがよく似合っている。

 

 彼女をどう表現すればいいのか。

 少なくとも、僕が今まで(映画やテレビを含めて)出会った中で最も綺麗な女性だった。

 

 僕は、いや僕達全員が彼女が部屋に入ってきて、コーヒーカップを僕達の前において、部屋を出て行こうとするまでの間、ずっと彼女を目で追い続けた。

 

「ちょっと待って。」

 

 橘検事が彼女を呼び止めた。

 橘検事は振り返る彼女から僕たちに視線を移しながら、いたずらっぽい笑顔で言った。

 

「志村君。あなた彼女のこと判る?」

「えっ?」

 

 驚いた僕はまじまじと、その女性の顔を見つめた。

 知っている人だろうか。こんな綺麗な人なら忘れるはずはないのだが。

 

 僕に見つめられて、彼女は恥ずかしそうにうつむく。

 うつむいた彼女と見上げる僕は思わず視線が合ってしまった。

 

 彼女はあわてて視線をそらすのだが、僕はまだ彼女から視線を離すことができない。

 

「あの、え~と・・。」

 どうしても思い出せない。本当に僕が知っている人だろうか。

 

 「本当に僕の知ってる人ですか?こんな綺麗な人初めて見たんですけど。」

 

 しどろもどろに答えると、彼女は頬を染めながら少し悲しそうな顔で僕を見返した。

 

 橘検事はそんな二人を交互に見ながら、今にも笑い出しそうだ。

 

「ファラさんよ。ファランシア姫よ。」

「ええぇ~っ! 」

 

 思わず立ち上がって声をあげてしまった僕を、橘検事はさも面白そうに笑っている。

 

 他の皆も一様に驚いている。

 まさかあのファランシア姫がこんなになるなんて。

 

「伯母さん。マジ?」


「あんたに連れて来てもらったんだから、一度会ってるでしょう。」


「えーっ、同一人物とはとても思えないよ。」

 

 秋山君はファランシア姫を穴の開くほど見つめている。

 姫様が困っているからいい加減にしろと言いたいが、僕自身目が離せないうえ、何を言っていいか言葉がでない。

 

 「ファラさん、ここにあなたもお座りなさい。」


 橘検事は自分の横に彼女を座らせながら、僕たちに話しかけた。

 

「さっきの話しの続きになるけど、こちらの技術を異世界に伝えることを否定する気はないの。ファランシア姫をこちらに留学させたのも、文化交流の一環よ。」


「じゃあ何故、持ち込み制限品目が決まったんですか。」


「さっき話しかけたけど、武器とかに繋がる危険な技術の流出とか、文化的侵略を防ぐためよ。地球の歴史を振り返って御覧なさい。

 技術の進んだ側が遅れた側の文化を否定して、自分達の価値観を押し付けてきたでしょう。」

 

「欧米の植民地支配なんかですよね。

 文明の進んだ欧米が植民地にした国々の文化を破壊していった。」


「今のグローバリズムも同じようなものよ。欧米の価値観を基準にして、それに世界は合わせるべきだという考えでしょう。」


「同じ価値観を持たないとみんなが争うことになるんじゃないんですか。」


「いいえ、異なる価値観をお互いに認め合って尊重し合うことが必要なの。

 異なる価値観を否定するところに争いが起こるのよ。」


 橘検事の意見では、一つの価値観一つの基準で物事を判断しようとするのが間違いなのだという。

 

 大勢の人間がいれば多種多様な価値観や考え方があって当然で、それを否定することが逆に混乱を引き起こすのだと。

 

 万一、価値観を統一できたとしたら、キリスト教的価値観で統一された中世ヨーロッパの停滞した社会のようになってしまう危険があるそうだ。

 

 今回のファランシア姫の留学についても、こちらから技術や思想を押し付けるのではなく、ファランシア姫の側から導入する技術を取捨選択できるように、学ぶ機会を作ったのだという。

 

「志村君、まず君の誤解を解いておくけど。」

 

 橘検事はゆっくりとコーヒーを口に運びながら話し始めた。

 

「君は、彼女が一人で着替えもできないって言ってたけど、当然よ。

 そもそも、一人で着替えられるような服じゃないの。」


 何も解らない子供に言い聞かせるように、検事は説明を続ける。

 

「向こうの王族や貴族の服は、侍女とかお付きの者に手伝わせることを前提に作ってあるの。

 それに日本でも、江戸時代までは殿様とかお姫様とか言われる人たちは、着替えだけじゃなくお風呂やトイレも自分たちは何もしなかったのよ。」


「お風呂はともかく、おトイレもですか?」


「そうよ。子供の時から人の世話を受けるてるから、そういう意味での羞恥心はないみたいよ。

 もっとも、大名だって家風や経済状況によっては身の回りの世話をする人がほとんどいない場合もあったらしいけど。」


 日本人の感覚で言えば、金持ちが大勢の人を雇って家事や身の回りの世話をさせるのは贅沢だというイメージがある。

 

 しかし、富の再配分や雇用という問題からすると、必ずしもそうでは無いらしい。

 

 昔の地球のように産業のほとんどが農業であり、農地の拡大が容易ではない状況では働き場所が極めて少ないのだ。

 

 従って、王女の周りに使用人が大勢いて身の回りの世話をするのは、当然というより雇用創出するためにも必要なことだという。

 

 特に、王族や上級貴族に仕えることは、下級貴族の女性たちにとって貴重な働き場所であると同時に、教育(礼儀作法など)を受ける機会でもあり、結婚相手を見つける場所でもある。

 

「志村君は、着替え位自分で出来ると言って、身の回りの世話を断ったそうだけど、仕事を辞めさせた人達のその後は面倒みてあげたの?」


 橘検事が僕に尋ねたが、僕はそんなこと今まで考えたことも無かった。

 いくらでも転職できる日本と同様に、他の仕事についてると思っていた。

 

公人朝夕人くにんちょうじゃくにんという役職が昔の日本にあってね。将軍とかが袴を着て外出先でおしっこするときその世話をする役なの。」


 橘検事がいきなり関係ない話を始めたので驚いていると。

 

「現代人の感覚では馬鹿馬鹿しい仕事だけど、その役職が不要だと辞めさせられたら、その人の家族全員が路頭に迷うことになりかねないでしょうね。」


 橘検事は、ファランシア姫も大勢の侍女にかしずかれる生活が煩わしいと思うことがあっても、必要ないと断ることは出来なかったのだと話してくれた。

 

 中には、公人朝夕人のようにつまらないと思える仕事だけを担当している人間もいるかも知れない。

 

 もし、彼女が必要がないと辞めさせれば、その仕事を担当している人は失業することになりかねないのだと。

 

「それとね、彼女が老けて見えたのも当然よ。」


 日本でも昔はそうだったが、異世界においては空腹を満たすことが最優先で、栄養やビタミン等の知識は無いところが多い。

 

 その為、偏った食事が原因の病気になったり、栄養不良の人々は少なくない。

 また、高貴な人は肉体労働をしないということで運動不足でもあった。

 

 それにファランシア姫の国では王族でも入浴がなかなか出来ないそうだ。

 

 昔は可能だったそうだが、豊かな穀倉地帯とその中央を流れる川は、ドラゴンによって占領され、乾燥した荒地しか残っていなかったため、綺麗な水は貴重になったのだ。

 

 もともと庶民が体を洗うのは行水みたいな感じに、大きめのたらいに水や湯を溜めて洗うのが普通だった。

 

 ドラゴンが国土の大部分を支配し、それが僕に倒されるまでは王侯貴族においても似たような状況になってしまったという。

 

 王族の特権として贅沢をしようとすれば出来なくもなかったのだが、国民が飲み水にも困っている状況でそういう事は出来ないと王自身が率先して節約したらしい。

 

 更に、彼女の国にも石鹸はあったけど、洗浄力が強すぎて肌には良くないものだった。

 清潔好きな彼女は、高価な石鹸を使ったことが、逆に肌荒れの原因になって、老けて見える結果になったという。

 

 現代日本のバランスの取れた食事をとり、肌や髪の手入れを怠らない女性達と比較するのが間違っているとそれとなく非難されてしまった。

  

 ファランシア姫の髪を手櫛ですきながら、橘検事は続けた。

 

「今はバランスの取れた食事をして、適度な運動をして、知り合いに彼女の肌や髪質に合った化粧品を教えてもらって使ってるの。後はエステに時々通うくらいね。

 もちろん、毎日お風呂に入って、石鹸やシャンプー、コンディショナーその他で基本的な肌や髪の手入れはしてるわ。」

 

 僕は、ファランシア姫に対する誤解だけでなく、異世界に貰った自分の領地や屋敷で働いている人達の生活について、余りにも無知で無関心なままだったことに気づいて愕然としてしまった。

 

「申し訳ありません。」


「志村君。それは、誰に対して謝っているの。」


「まず、ファラシンア姫のことを何も知らないくせに誤解してしまったことです。ファランシア姫、本当にすみませんでした。」


 僕は、ファランシア姫に深々と頭を下げた。

 

「まずと言う事は他にもあるわけね。」


「自分がローザンヌ王国の貴族になって領地を貰ったものの、そこに暮らす人達のことまで深く考えていませんでした。

 単に、ドラゴンのせいで荒れ果てた土地を農地に戻して作物が出来るようにすれば良いくらいに考えていました。」

 

 実際、省力省資源が当たり前の日本の感覚で、留守がちの屋敷に働く人達も最小限で済ましていた。

 

 田畑を広げたり、水路を作ったりするのも魔法を使って、人々の仕事を作り出すことなど全く考えていなかった。逆に仕事を減らしていたかも知れない。

 

「魔法を使って農地開拓を効率的に行うのは悪いことじゃないわ。将来的に農地が増えれば農民として働くこともできるし、食料も増産できるわけだから。」


「それに勇者様、いえ志村様はご自分の領地にたどり着いた流民達に食べ物を与え、住むところも作ってさしあげたと聞いております。

 他の場所では教会が僅かな炊き出しをする程度です。」


 姫様が僕をかばってくれたが、難民に対してこちらの感覚でテントや食料配布などを行ったものの、彼らの生活再建などは深く考えなかった。

 

 支援は一時的なものだし、長期的には仕事を与え安定した収入で家族を養えるよにうした方が良いことは明らかだ。

 

 なにより、思考の軸足が日本にあって、向こうの世界で大勢の人達に責任があるという自覚に乏しかったことは否めない。

 

「じゃあ、ファラさんに教えてもらったら。」

 

 橘検事の言葉に、僕とファランシア姫は互いに顔を見合わせた。

 

「だって、ファラさんは王族として帝王教育を受けてるんでしょ。」


「私は王位継承権は低いので、王として統治するすべは学んでおりません。

 ただ、外国の王族や国内の貴族に嫁いだときに夫の手助けができるように学んできたのです。」


「なおさら好いじゃない。志村君は貴族でしかも貴族の責務について認識が乏しい訳だから、誰かが教えてあげないと。」

 

 僕達二人はまたお互いを見たが、彼女が頬を赤らめたのに気づいて、僕も思わずうつむいてしまった。

 

「何か、お見合いしてるみたいだな。」

「ここは若い二人に任せて、僕達は失礼しましょうか。」

 

 秋山君と井上君が笑いながら茶化して言う。

 

「まだ、橘検事との用事が終わってないのに、なに冗談言ってるんですか。」

「そうね。ファラさんと志村君は後で領地経営について話し合いをする時間を作ったほうが好いわ。

 まずは、今日来てもらった用件を済ませましょう。」

 

 僕達は、橘検事と情報交換を始めた。

 実は、ちゃんとした組織があるのは警察庁と外務省くらいで国交省や厚労省は組織がまだ十分に動き出していない。

 

 しかし、井上君や沢渡さんを遊ばせておくのも勿体無いし、秋山君や僕だけでは手が足りないので、情報収集だけでも彼らに手伝って貰っているのが現状なのだ。

 

 僕の方も、勇者召喚された人を見つけても、外務省の方針でおいそれと連れ戻すことが出来ない場合が多いために、秋山君に知らせて彼が連れ戻すという方法を取ることが多いのだ。

 

 これは外務省側もある程度知っているが、外務省が泥を被るのでなければやむを得ないと黙認している格好だ。

 

 井上君も、異世界の資源調査が主体となっており、途中知った召喚被害者の情報は秋山君に伝えて対処してもらう手順になっている。

 国交省としては人を連れてこられても困るというのが正直なとこらしい。

 

 沢渡さんは、僕達が異世界と往来する際の検疫が現在の仕事だが、僕らの魔法に関する相談役にもなっている。

 

 彼女は召喚された世界で著名な魔法使いの弟子になったそうで、魔法を体系的に学んだ唯一の存在でもある。

 時々、向こうの世界に行って師の魔法使いにアドバイスを貰っているそうだ。

 

 今回も各省庁の現状報告をすると同時に、検事からは異世界関連法案の進み具合、さらに持ち込み制限品目や異世界での口外禁止語句など様々な情報交換を行った。

 

 正直言って、省庁間の連絡会議よりもよっぽと中身の濃い内容だったと思うのだが、橘検事曰く「ああいう会議も必要なのだ」そうだ。

 

「じゃ、ファラさん。あなたは彼らの買い物に付き合って。

 欲しい物があったら私が預けたカードを使って買って良いわよ。国に持ち帰っていけない物は志村君に確認してね。」

 

「あの。本当によろしいんですか。」


「良いわよ。お金に関してはあなたが私のとこで働いた分よ。その後志村君とデートして領地経営について相談に乗ってあげなさい。

 遅くなるようなら電話ちょうだいね。」

 

「デ、デートって。僕達そんな。」

 慌てて否定しようとする僕に、橘検事が答えた。

 

「男女二人きりなんだから、デートでしょ。まさか、領地経営に関係ないみんなまで付き合わせるつもり?

 相談に乗ってもらうんだから彼女に食事くらいご馳走しなさい。

 それと最後は必ず送って来てね。」

  

 僕達がソファーから立ち上がって執務室から出て行こうとすると、橘検事はファランシア姫の背中を僕達の方に押しながら言った。

 

「志村君は、向こうの習慣に疎いみたいだから注意しておくけど、ファラさんの国では独身の男女が日没後二人きりでいると内縁関係と見做されるから注意してね。

 ファラさんは私が預かっているから責任があるの。」

 

「じゃあ、日没前に送ればいいですか。」


「そうね。万一の時は君に責任取ってもらうから。」

「責任ですか。」

 

「君と内縁関係にあると噂されたら、ファラさんは結婚出来なくなるじゃない。その時は責任取って。」


「つまり、日没後まで二人きりになってたら俺でもお姫様と結婚できるってことかな。」


「馬鹿なことを言うな。」


 秋山君が口にした言葉に思わず声を荒げてしまった。


「そうね。でもタクじゃちょっと問題ね。

 もともとファラさんと志村君は王様の口利きで縁談があったんだから、志村君が相手なら私も面目が立つわ。」

 

 ファランシア姫と結婚。

 

 一度は断っておきながら、外見が変わったとたんに結婚したいなんて恥知らずな真似が出来るわけない。

 姫様だって嫌に決まっている。

 

 僕は重い鉛を飲み込んだような気分でみんなと買い物に出かけた。

 

 

志村君とファランシア姫と二人の絡みになりそうです。

SSなのにショートですまないなんて。ごめんなさいm(_ _)m


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