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春の訪れ  作者: 蒼流 聖
1/3

プロローグ

あくまでもプロローグです(ぇ

 ***************************************************************************


 夢を見ていた。

 どこか懐かしいような、そんな夢だと思う。

(お願い……早く……早く……思い出して……)

 何だろう……声が……聞こえる。

(思い出して……君が知っ……いる……忘れ……しまった……大切な……の事を……)

 俺が知っている大切な何かの事……?

「おい!一体何の事だよ!俺の大切な何なんだよっ!」

(君は……知っている……大切だと……思っ……い……ひ…………を……)

「ちょっと待てよっ!何を言いたいのか分からない!」

 自分でも何故かは分からないが、俺は謎の声に対して必死に言葉を投げかけていた。

(……っと、……なら……かる……ら………………)

「待てよ……待てって……!」

 謎の声は俺の言葉を聞いてか聞かずか、それ以降は何も話し掛けられる事はなかった。

 いつの間にか周りの風景も無くなり、真っ暗な空間にぽつりと自分だけしか存在していなかった。

「くっ……!」

 悔しさなのか、それとも哀しさなのか、はたまた何かの喪失感なのか……

 俺は一人、どうしようもない気持ちでその場に取り残され、立ち尽くしていた。 


 **************************************************************************


次回から本編です(苦笑)

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