プロローグ
あくまでもプロローグです(ぇ
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夢を見ていた。
どこか懐かしいような、そんな夢だと思う。
(お願い……早く……早く……思い出して……)
何だろう……声が……聞こえる。
(思い出して……君が知っ……いる……忘れ……しまった……大切な……の事を……)
俺が知っている大切な何かの事……?
「おい!一体何の事だよ!俺の大切な何なんだよっ!」
(君は……知っている……大切だと……思っ……い……ひ…………を……)
「ちょっと待てよっ!何を言いたいのか分からない!」
自分でも何故かは分からないが、俺は謎の声に対して必死に言葉を投げかけていた。
(……っと、……なら……かる……ら………………)
「待てよ……待てって……!」
謎の声は俺の言葉を聞いてか聞かずか、それ以降は何も話し掛けられる事はなかった。
いつの間にか周りの風景も無くなり、真っ暗な空間にぽつりと自分だけしか存在していなかった。
「くっ……!」
悔しさなのか、それとも哀しさなのか、はたまた何かの喪失感なのか……
俺は一人、どうしようもない気持ちでその場に取り残され、立ち尽くしていた。
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次回から本編です(苦笑)