息子と少女
ドアを開けると、清浄はすぐに立ち上がり、女の子に近づいてきました。
「おはよー!いきなりねちゃうからびっくりしたんだよ…!」
「それは…申し訳なかったのう…」
「あ、そういえばまだちゃんと言ってなかったっけ?ぜぷとだよ!よろしくねー!」
清浄が自己紹介をした事で、僕がまだしてない事に気付きました。
「ついでに僕も自己紹介を…久遠永茉と言います。僕の事はお父さんだと思っていいですからね」
そう言うと、女の子は訝しげな顔をしました。
「清浄は妹が出来たことをとても喜んでますよ。もちろん、僕も娘が増えて嬉しいですけどね!」
「は?我が此奴の妹じゃと?」
女の子は何やら納得がいかない様子。
「ですが、その外見じゃどう見ても…」
「望んでこうなったのでは無いわ!何故この様な形にしたのじゃ!」
「んー…親父のしゅみ?」
「清浄、それは誤解を招きます」
「ちがくはないとおもうけど?」
(清浄…いつの間にこんなに切り返しが鋭くなって…)
「そ、それはさておき!貴方に名前をお伝えするのがまだでしたね」
「我の名じゃと?」
「実はもう決めてるんですよ。千禾予でいかがでしょう?」
『ロナ(ronna)…10の27乗を表す国際単位系における接頭辞の1つ。記号はRで、漢字文化圏の"千禾予"にあたる。クエタの1/1000、ゼタの1000倍である。』
(今日追加された記号をそのまま使ってるんですけどね…)
「良いじゃろう、その名で構わぬ。」
「やったー!ロナちゃんこれからよろしくね!」
女の子…千禾予が受け入れてくれた直後、清浄は千禾予の手を取って大はしゃぎしていました。
「ぜぷと、人間、これから世話になるのじゃ。」
「僕は人間呼びなんですね…あ、それと清浄の上に2人いるので、後で紹介しますね」
こうして子供が1人増え、現在の5人家族になったのでした。
以上で話を終わります。最後まで聞いてくれてありがとうございます!
僕の話だけでは分かりづらいかと思うので、ぜひ我が家にいらしてくださいね。
元気なうちの子達と共にお出迎えしますよ。