表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

詩全集3

終燃

作者: 那須茄子

あなたを強く抱きしめて

発火させたい

身体を消し炭にして

焚べた跡にしたい


その後はいらない

何も残らない

努めたい


わざとこぼす

満ちる水が欠けて

屈折が弱く佇む


生きている証刻むなら

その心臓を今

震わせて

見えるように

ぶちまけて

触れるように

綺麗に絡み合った

邪魔物を洗い流してよ


皮一枚たりとも

許せやしない

瀬戸際に

立って

崖の下を見下ろすみたいな

緊張感を持って

血を巡らせて


振りかざした手を

避けて

絶望したらいい


あなたを強く抱きしめて

発火させたい

身体を消し炭にして

焚べた跡にしたい


から

から

からから


その後はいらない

何も残らない

努めたい


愛せる愛せない

構わない

ただただ隙をみては

伺う

知性がなくなる

あなたを

強く抱きしめて

発火させたい

身体を消し炭にして

焚べた跡にしたい

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
執念の 無理に心を 中て遂げる  しゅうねんのむりにこころをあてとげる  m(_ _)m
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ