先触れ
掲載日:2025/01/16
眠っている大ミミズを叩き起こすなんてもっての他だ。ましてや、三葉虫の企てに耳を傾けることなぞ。救国の英雄の顔に泥を塗りたくったようにクワガタの羽は暇を持て余すばかり。展開した菊の花も地面の宝石に怯えたまま紙は永遠に電車の後ろに控えている。指が従来の仕方で扉を押し戻す時、自販機は壊れたように紅茶を投下する。電気信号は室外機に電話するも応答はない。魚影を追って長靴を得る。ちょうちんあんこうを右手に屋根を駆け降りたら凧にすられた財布を取り戻すことが出来よう。家々は不可逆な運動によって雨に還元され得る。街頭の光は薬屋の前では重複しない、そんなcmが猿の頭をよぎる。りんご畑が墓標を記すのはもう少し先だ。




