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王都と書いてまきょうと読む19


「お父様がお土産を選んだわ」


「アリーシャが選んだ物なら、2人は喜ぶね。所で、自分の欲しいものは無いのかい?」


「私はいいわ」


特に欲しい物もないし。


お母様達のお土産を探しに来ただけなんだもん。



「お嬢様は、こう言ったドレスはお好みではありませんか?」


シーバが、ハンガーラックに数点の愛らしいドレスをかけて持ってきた。


ふわふわしててレースをたっぷり使ったドレス達は、確かに素敵だけど。



「よし、全部買おう」


「お父様!」


ドレスを見たお父様が即決した事に驚きの声を上げる。



「さすがシルバード様、話がおわかりになる」


うんうんと頷くシーバ。



「お父様、全部も要らないです。辺境伯領でこんなに綺麗なドレスを着る機会はそんなに無いでしょう」


どちらかと言えば動きやすいドレスばかり着てる私。


こんな舞踏会に着ていけ様な服ばっかりいらないよ。



「う、うーん。なら、その白、ピンク、水色の3着にしよう。この子に丈を合わせてくれ」


「かしこまりました。ささ、お嬢様こちらへどうぞ」


シーバが待ってましたとばかりに試着室へと私を案内する。


キャサリンがついてきてるのを確認して大人しく従った。




着替える事数回、丈を測ったり腕周りを見たりと色々測定もされた。


シーバの目がぎらついていて怖かったのは言うまでもない。







「ブランシェット様、是非ともうちの娘とお茶でもいかがかしら?」


「私、辺境伯様に憧れていましたの」


派手な化粧のおばさんと、けばけばしい衣装の女性がお父様に擦り寄っていた。



お父様、見た目はかなりイケメンだもんね。


それにしても、少し席を外しただけで虫が寄ってくるだなんて、王都怖い。



「遠慮しておこう。私は妻一筋だ」


毅然とした態度でお父様かっこいい。



「わ、私、1番で無くてもいいのです。お傍に置いていただけたら」


「1番も2番もない。妻以外要らない」


「そんな事言わずに、うちの娘をよく見てくださいませ。美人で評判ですのよ」


その自信どこから来るんだ、おばさん。


うちのお母様の方が何百倍も美人だし。




「お父様、お待たせしました~」


お父様に言い寄っていた2人を無視して、お父様に駆け寄る。



「アリーシャ、おかえり。ドレスはどうだった?」


お父様は迷いもせずに私を抱き上げる。


「ドレス素敵でした。白いドレスは出来たらお母様とお揃いにしたいです」


「おお、それはいいな。シーバ、マギアナの採寸はあるか?」


「はい、ございます」


「以前来た時と体型は変わっていないから、それでアリーシャの気に入った白いドレスを揃いで作ってくれ」


「かしこまりました。出来次第、辺境伯領へお窺い致します」


「うちまでは遠いから送ってくれてもいいのだぞ?」


「細やかな調整などもさせて頂きたいので、伺わせていただきます」


「ならば頼む」


「その時に調整致しましたお嬢様のドレスもお持ち致しますね」


「ええ、シーバよろしく頼むわ」


私は満面の笑みを浮かべる。


近くに居るおばさんとお嬢さんはすっかり空気だ。





いつも読んでくださりありがとうございます(⁎-ω-⁎))"ペコンチョ

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いつも読んでくださる読者様に感謝を(ㅅ´ ˘ `)


アリーシャの今後の活躍を楽しみにしていてください(◍´꒳`◍)

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