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王都と書いてまきょうと読む17



「まぁ、そんな事があったの? 怪我は大丈夫だったのかしら」


「はい。お陰様で脳震盪を起こしただけでした」


心配そうな顔でこちらを見るスカーレットに微笑んでみせる。



もう半年前ですしね。



「アリーシャは、それ以来馬が怖くなってしまったのかい?」


「いえ、ジェフリード様。お父様の許可が降りなくてまだ1人で乗らせて貰えませんが、お馬は好きです」


「そうか、それならば良かった」


ほっとしたように微笑んだジェフリードは、きっと優しい人なんだろう。



最近、乗馬遊びよりもする事が沢山ありすぎて、馬に乗ってなかったことさえ忘れてたんだよね。



「馬はやめよう、な! シルバード」


「分かっていただけて良かったです、兄上」


さっきまで陛下って呼んでたのに、凄みを帯びた声で兄上と呼んだお父様。



「何か良さそうな物をスカーレットと相談して送る事にしよう。辺境伯領で楽しみに待っていてくれ」


「ええ、そうね。女の子が気に入るものを見繕っておくわ」


「陛下、スカーレット様、誠にありがとうございます」


お父様の腕の中で頭を下げた。



「それでは本当に失礼いたします。兄上、スカーレット様、ご健勝であらせられますように」


「ああ。シルバードもくれぐれも無茶はしないようにな」


陛下の言葉にお父様と私は改めてお辞儀して、その場を後にした。



この時の私達は、プレゼント共に王子までやってくるなんて事は、露ほども考えていなかったんだ。











「さぁ、アリーシャ、王都で買い物だ」


「はい、お父様」


馬車に乗り込んだ私達はうきうきと市街地へ向かう。


窮屈な王城から出られた事で、気持ちも軽くなっていた。



まず初めに立ち寄ったのは王都で有名はスイーツのお店。


日持ちのするお菓子を沢山買い込んだ。


その後は、私の希望で手頃な宝石の売ってるお店。


王都に来る前に結構使っちゃったので、補充である。




「アリーシャは他に行きたい所はないかい?」


「お母様のお土産に帽子が買いたいです」


「それはいいね。では、あの店に行こう。マギアナも私も王都に居た頃によく利用していた店だ」


そう言ったお父様が連れてきてくれたのは、貴族街の入口にあった洋装店。




「いらっしゃいませ。シルバード様、お久しぶりでございます」


燕尾服を着た紳士が、馬車を降りた私達を出迎えてくれる。


どうやらここはお馴染みの店らしい。



「少し見て回ってもいいだろうか?」


「ええ、もちろんです」


笑みを浮かべガラス張りのお洒落なドアを開けてくれた。


いつも読んでくださりありがとうございます(⁎-ω-⁎))"ペコンチョ

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いつも読んでくださる読者様に感謝を(ㅅ´ ˘ `)


アリーシャの今後の活躍を楽しみにしていてください(◍´꒳`◍)

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