再び神様参上!5
食事を終えて談話室に集まったのは、私達家族と騎士団長のオスカーを加えた5人。
緊張した面持ちでソファーに座るお父様達と、お父様の背後に立つオスカー。
私が一人気の抜けた表情なのは許して欲しい。
あの神様と2回対峙するとこうなるのだ。
本当に呼びかけたら来るんだよね?
期待を込めた眼差しが8つも私を見てるんだよ。
来なかったでは、済ませられない。
「準備はいいですか?」
遠慮がちに問いかける。
「よろしく頼む」
お父様の重い言葉に、お母様達も頷いた。
覚悟を決める。
どーなっても知らないんだからね。
「神様、準備出来ましたよー」
「呼ばれて飛び出て……おっと、これは違う。やあやあ、神様だよ」
言い換えた、言い換えたよこの神様。
ぱっと光の玉が空中に浮かび上がった。
ひっ……と私以外の全員が息を飲んだのが見て取れた。
「呼ばれて飛び出ての続きはなんですか?」
「ジャジャジャジャーン?」
「……ですよね」
冷めた視線を向けてしまったのは仕方ない。
お父様が唖然としてる。
顎が外れそうなほど口まで開けてる。
「おや、彼には僕の声が届いてる様だね。流石アリーシャの父親、魔力量も大したものだ」
お父様の神に対する幻想をどうやら粉々に打ち砕いたらしい。
「お父様、幻想とは儚いものなのです」
「あ、ああ、そうかもしれない」
お父様は心許ない笑みを浮かべたあと、眉間を指で挟みぎゅっと目を瞑った。
お父様と私の会話の意味が分からないお母様達は、光の玉を見たり、私達を見たりと忙しそうだ。
「アリーシャ、君と父親には僕の声は届くけれど、他の人達は分からないだろう?」
「まぁ、そうですね」
「通訳をするのも大変だろうし。あれ出してよ」
「えっ?」
あれってなんだろ。
一を聞いて十を知りほど、神様と親密になってはいないのですよ。
「ほら、ここ辺にさ、水のスクリーンだしてよ。そしたら、僕がそこに入り込むから」
何も無い壁の当たりをふわふわと飛び回る光の玉。
「神様が作ればよいのでは?」
「ばっかだなアリーシャ。僕は地上では力が使えないんだよ」
「……」
ああ、さいですか。
早くも神様の相手をする事に疲れてきた。
「魔力たっぷりのスクリーンを頼むよ。君の魔力を使って声を具現化できるはずだ」
「わかりました」
言われた通りにしますよ。
やればいいんだよね。
壁に近づくと両手を突き出す。
魔力を練り上げイメージする。
プロジェクタースクリーンの様に大きくて、艶やかで淀みのない表面、透き通る水で作り上げる。
「ウォーター」
キラキラと光を帯びたそれが次第に形を作っていく。
収束していくとそれは見知った形でそこに留まった。
いつも読んでくださりありがとうございます(⁎-ω-⁎))"ペコンチョ
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