漂い始めた不穏な気配16
祝60P(*’ω’ノノ゛☆パチパチ
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「モスリード、屋敷に戻り次第交代の騎士を送ります。それまでくれぐれもお願いします」
見送りに立つモスリードに頭を下げる。
「勿体ないお言葉です。アリーシャ様、ご安心ください」
笑顔で頷いてくれた事にほっとする。
「では、皆の者、警戒を頼む。くれぐれも無理はせぬように、住人共々無事を祈る」
「「「はっ」」」
敬礼した騎士達に小さく頷いたおじい様は馬に鞭を入れた。
「皆、おねがいね」
私は大きく手を振った。
笑顔で手を振り返してくれる騎士達が遠ざかっていく。
私達の乗る馬はどんどんとスピードを上げ、辺境伯邸へと急いだ。
屋敷に着くと、先触れを聞いていた門番が私達の姿を確認した途端、大きくて頑丈が門を開けてくれた。
スピードを緩めずに玄関ポーチまで向かえば、お母様とお兄様がで迎えに来てくれていた。
「お母様」
馬を停車させたおじい様に地面へと下ろしてもらった瞬間、私は駆け出した。
6歳児の私が母親を恋しがっていたのだろう。
「おかえりなさい、アリーシャ」
「ただいま帰りました」
抱きしめてくれた温もりに心が落ち着きを取り戻した。
「アリーシャ、おじい様、おかえりなさい」
お兄様は綺麗な姿勢でお辞儀をする。
「うむ、無事に帰った」
満足そうに顎に手を当て頷くおじい様。
「お義父様、お帰りなさいませ。娘の我儘にお付き合い頂き誠にありがとうございました」
私を抱き上げたまま深々と頭を下げたお母様に、
「いやなに、楽しかったぞ。アリーシャに付き添えたこと、こちらこそ良い経験だった」
と豪快に笑ったおじい様。
「お母様、私もとても楽しかったわ」
「そう。ならば良かったわね」
「はい。それよりお父様からはご連絡が来ていますか?」
「えぇ。砦から早馬が届きましたよ」
頷いた後、少し顔を陰らせたお母様。
やっぱりお父様が心配だよね。
私がお兄様ぐらい大きければ、お手伝いに砦に行けたのに。
「アリーシャ、お父様が不在の間は僕が家族を守るよ」
私が不安がっていると思ったのか、お兄様はどんっと自分の胸を叩いた。
「アリーシャも、屋敷の皆を守ります」
不埒な輩が現れたら、全力全開で戦う所存です。
お兄様の様に胸は叩けないので、拳を高く突き上げた。
「辺境伯領は将来が安泰だな」
おじい様は意気込む私達を見て愉快そうに笑った。
「貴方おかえりさない。何時までもそんな所にいらっしゃらないで、貴方もアリーシャも、湯浴みをして身支度を整えてはどうですか?」
「ああ、今戻った。そうだな、積もる話は身支度を整えてからにしよう」
おばあ様の登場で更に機嫌を良くしたおじい様は、おばあ様の手を取り屋敷の中へと向かった。
ロマンスグレーになっても、あんな風に仲良い夫婦で居られるのは素敵だね。
幸せそうに微笑み会話するおじい様とおばあ様に、その場にいた全員が胸を熱くした。
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