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魔力量増えてます6



流石に来客を迎える時間だと言う事で、家族会議は一旦中断になった。


あの驚き方からして、魔力量を増やす事は今の時代ではないんだろう。


キャサリンに話した時のあの曖昧な笑みも、今ならわかる気がした。



私が普通だと思ってる事が普通じゃないと言う事が分かった。


改めて、本当に人前では注意しなきゃいけないと思う。



お父様とお母様が、皆様の出迎えをしてくれるというので、私はお誕生日席に座り、次々とホールへと入ってくる来客を眺めていた。


立食パーティー形式になっているため、椅子は壁際に据えられている。


オードブルの並ぶテーブルを囲むように、人が埋まり始めたホール。


温かい料理は出来たてを運び入れるって、料理長が言ってた、と思い出す。



仲良いい人達だけを集めたパーティーだと言う割に、やけに人数が多いのは気のせいではないと思う。


辺境伯家を訪れるのは、もちろん高位の爵位の人達だ。



海千山千の強者もゴロゴロといるんだろうな。


ほんとーに、余計な事しないようにしなくちゃ。


心の中で拳を握りしめる。



「アリーシャ、緊張しなくても大丈夫だよ。今日は皆、君をお祝いに来てくれたんだからね」


隣に座るお兄様が私が緊張のせいで固まってると思い、励ましてくれる。


「はい、お兄様」


別の意味で緊張してるんですけどね。



付与魔法とか魔力量増加の件が、パーティーの前に知る事が出来て良かったと、本当に思う。


知らず知らず、何かしらをやらかしていたであろう自分を思い浮かべ、ぶるりと震える。



「アリーシャ、この像、よく出来ているだろう? 僕の力作だよ」


私の緊張を和らげようと、隣の像の話を振ってくれたお兄様に、あ! と思い出す。



そうだよ、この巨大な氷像。


なんだか、むず痒い気持ちになる。



「お兄様、素敵な氷像をありがとうございます。でも、アリーシャ、少し照れくさいです」


自分の氷像とか、滅多にお目にかからない代物です。



「可愛いアリーシャを皆に見て欲しかったんだよ。これなら遠くからもよく見えるだろう」


「そ、そうですね」


頑張ったから褒めてと尻尾を振ってる犬みたいに人懐こい笑みを浮かべられたら、納得するしかない。


だって、お兄様が大好きだもの。


だから、私はお兄様の誕生日に、庭に大きなお兄様のモニュメントを作ることにします!


その日を楽しみにしていてください。






「皆様、本日は我が娘アリーシャの6歳の誕生日にお越しくださりありがとうございます」


いつの間にかお客様を迎え終えたお父様達が傍へと戻ってきていた。


お父様の声に私も席を立ち、スカートを掴んでカテーシーをした。


それと同時に右端に控えていた楽団が陽気な音楽を奏で始めた。



さぁ、パーティーのはじまりだ。








いつも読んでくださりありがとうございます(⁎-ω-⁎))"ペコンチョ

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いつも読んでくださる読者様に感謝を(ㅅ´ ˘ `)


アリーシャの今後の活躍を楽しみにしていてください(◍´꒳`◍)

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