魔力量増えてます2
「お嬢様、おはようございます」
キャサリンに揺り起こされる。
「ん……眠い」
目を擦って片目を開ければ、笑顔のキャサリンがいた。
その両耳にはガーネットが煌めいている。
「今日はお誕生日ですよ。早く起きて準備なさらないと」
「お誕生日会は、お昼からでしょ?」
「念入りに準備しないといけませんからね」
やる気満々のキャサリンに布団を剥がされ。
6歳児を念入りに準備した所で、そんな大差ないような気もするけど、そこはお口ミッフィー。
「お誕生日おめでとうございます。昨日頂いたものに比べれば粗末なものでますが、よろしければお使いください」
「今開けても?」
「もちろんです」
キャサリンが差し出したそれを受け取って、開封してみると、鈴蘭の形をした淡い白と緑の髪飾りだった。
「可愛い。キャサリンありがとう」
「喜んで頂けて光栄です」
「今日の髪飾りはこれをつけるわ」
今日着るのはオフホワイトのドレスだし、よく似合うと思う。
「かしこまりました。では湯浴みから始めましょう」
キャサリンは私を抱き上げ浴室まで連れていく。
その後、磨きに磨かれたのは言うまでもない。
髪を乾かしてもらいながら朝食を食べ、それが終わると全身に香油を塗られ、それが乾くとドレスに着替えた。
髪にも椿油を付けマッサージが終わると、編み込みを絡めたハーフアップに結わえられて、最後に髪飾りを装着。
その後、薄化粧を施され、完成して頃にはお昼になっていた。
魔法書を読んでる方が、楽でいいなんて事は、口が裂けても言えない。
「お嬢様、失礼いたします」
ノックと同時に聞こえたヨヒアムの声に、
「どうぞ、入って」
と答える。
ドアを開け入ってきたヨヒアムの耳にも、アクアマリンのピアスが輝いていた。
「お誕生日おめでとうございます。ささやかな物ですが」
ソファーに座って紅茶を飲む私の所まで来るとプレゼントを差し出した。
「ありがとう、ヨヒアム」
長細いそれを受け取った。
箱を開いて中を見てみると、女性でも持てそうな軽い短剣が入っていた。
「護身用の短剣です。お嬢様は外で活動される事が多いので、良ければ持ち歩きください」
「そうさせてもらうわ」
使わないに越したことはないけれど、護身用に持ち歩く事は大切だ。
2人から、心のこもったプレゼントを貰えて、本当に嬉しかった。




