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全力全開、5歳児に我慢は無理なのです7


水車の竣工式の反響は良かったらしい。


侍従長とお父様が、毎日バタバタしている。


領地の事業となるので、是非とも頑張って欲しい。


他の街の顔役を呼んでしまったのは、他でもないお父様達なのだから。


説明会にはきちんと参加するので、それまでの調整はお願いしますね。




今日も騎士団とラジオ体操をして、軽く走り込みをした。


もちろん、身体強化無しにね。


身体強化しちゃうと筋肉が育たないからね。



午後からのお兄様の授業が終わったら、一緒にスケボーパークに行く予定だ。



それまでの暇な時間を図書室で過ごす。


イマココ!


辺境伯家の蔵書はかなり多い。



魔力とその成り立ちや付与魔法についての本を読んでいた。


かなり古い本ではあるが、知りたい事が沢山載っている。



「魔力は、限界まで使うと総魔力量が増えるのね」


それならば、毎日使い切って寝るのがいいのじゃないだろうか。


使い切りほどの魔力を使うことって、中々無い気もするけど。



「キャサリンは、魔力を使い切った事はある?」


傍に控えていたキャサリンに聞いてみる。



「私は魔力量が少ないので、使い果たしたことは何度がありますよ」


「そう。毎日使い切ると総魔力量が増えていくみたいよ」


「え? そうなのですか?でも私は魔力を使い切る時の倦怠感が苦手なんですよ」


キャサリンは少し驚いた後、曖昧に微笑んだ。



確かに使い過ぎると気分が悪くなるものね。



「まぁ、キャサリンは、魔力量が少なくても使い方も上手いし、剣術も出来るから大丈夫ね」


「お褒め下さりありがとうございます」


嬉しそうに微笑んだキャサリン。



再び本に視線を通す。



付与魔法、アクセサリーに魔力を込めて、守りや攻撃を行う。


聖魔法で攻撃を弾くバリアとか作れないかな。



お父様達にプレゼントしたいなぁ。


付与魔法は魔力を練るのが、どうやら重要らしい。


出来るかな~ 。



この本は借りて行って、自室で試してみなくちゃね。



家族に秘密を話してからタガが外れてる気もするけど、皆を守れる何かを作れるなら全力で頑張ろう。



「キャサリン、この本借りて帰るわ」


「司書に手続きをして参ります」


キャサリンは私から本を受け取ると、司書の居る受付へと歩いて行った。



付与魔法に、5歳児の私がワクワクしていた。


出来ることが増えると、やっぱり嬉しいよね。






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