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第三十八章 戦争宣言

「事態は非情に大変なものとなっており…特殊作戦部隊が現在南の方で現在交戦中です!」

地獄界がいきなり天界を襲うなんて事はおそらく今までなかったのだろう。

かなり困惑とした状況で、対応が間に合わないほどだった。

「…それで、地獄界が天界を襲ってきた訳は?」

「それが不明で、現在確認のほどを急いでおります!…新たな地獄の神から、神へと連絡の映像の要請が…!繋ぎます!」


急に空中に映像が浮かんできた、何の原理かはわからない。

「第12代…天上神よ、我は13代悪魔神ハデスだ」

「第12代天上神…ヘカテーです、まずは何故急遽に新たな悪魔神がたてられたのかを御説明いただきたいです」

「今から1000年前、第12代悪魔神カオスが行方不明になったのは御存知であろう…正しくは分身体はいるが……今の力では地獄を支配する事などできん、地獄界での意見を取り留めると、我が時期悪魔神に相応しいとの結果が出た、そこで我が第13代の地獄の神…悪魔神になることを決めたのだ」

「1000年もの空白を埋めるため、我が悪魔神になったに過ぎぬ」

「…成程、では其方が天界を急に襲ってきた訳は?」

「大魔王サタンと手を組んだ、手を組む為の此方からの条件は、大魔王サタンが地獄界のみ制圧しないこと、大魔王からの条件は、天界を滅ぼす協力をすること…だ」

「何故大魔王サタンと手を結ぶなんてことを…」

「大魔王サタンの力は絶大だ、おそらく地獄界全員が団結してやっと止めれる程の力はあるだろう、それならば天界を滅ぼし、地獄界を安定させるのが我のつとめでもある」


そこでやっと、悪魔が口をはさんだ

「そんな事を、俺が許可した覚えは無い、第一新たな悪魔神を継承する儀式を俺は行ってはいない、お前が13代悪魔神になったのは不正だ」

「既に貴様は地獄界の名簿リストにも乗っていない、貴様は悪魔神の座を剥奪されたのだ、もはや貴様に地獄界を動かす権利等無いのだ」

「…いいでしょう、わかりました、なら第12代天上神ヘカテーの名におき…ここに天界と悪魔界との戦争を此方も認めます」

「天界といえど地獄界と大魔王サタンが手を組んだ軍では勝ち目があるまい…ではな」


そう言い残し、映像は切られた。


「すみません、まさかこのような事になってしまうとは…」

「気にするな、大魔王サタンと手を組まれた今、滅ぼす他無い、俺達も協力する」

戦争は強制参加、しかし仕方のない事なのかもしれない。

「では私は全軍の指揮をとるため、少し出てきます、貴方達は…死なない程度にお願いします」

そう言って神はどこかへ消え去った。


「いいか、俺達は敵の指揮官、つまり悪魔神ハデスの首を殺る…あそこまで言われて黙っている訳にはいかない」

「…ですが、貴方の本体が無ければ…勝ち目がないかと」

「現状ではそうかも知れない、他の悪魔との戦いで急成長してもらう必要もある」

「嫌だぜ、悪魔神ってことは鬼ほど強いんだろ?…そんな奴と戦うなんて…」

「大魔王サタンはもっと強い、丁度良い布石だ…それに案ずることはない、お前にはまだまだ無限の可能性が眠っている…ひょっとすると、今回の戦いで化けるかもな」

どういう意味なのかはわからなかったが、断って戦わないわけにもいかない。


「まずは腕慣らしだ、敵の主力部隊を叩く」

冗談じゃない、しかし強くなることは今後必須なことだ。


「…行きましょうか、久々に暴れましょう」

久々じゃないっつーの…と思いつつ覚悟を決めた。

地獄の指輪(ヘルリング)を左人差指にはめておいた。


これから、戦争が始まる。






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