第二章 悪魔との出会い
授業が始まった。
1時間目は国語、長い話はだるいと寝てしまった。
2時間目は数学、式の公式、何だそれ。理解できず。
3時間目は保健、病気について、これもまた寝てしまった。
4時間目は英語、日本人だし英語は理解できず。俺だけかもしれないが。
そうやって、ぐだぐだしてたら学校はすぐ終わる。
本当に飽きる、くだらない日常。
「はぁ~…帰ってゲームでもするか」
ぼやきながら家に帰る。
「ただいまぁ~」
くたびれた声で言う。
…返事は無し。
「あれ?誰も居ないの~?」
シーン……
「親父ー?母さん?」
呼んで気付いた、仕事だということに。
「兄貴ー…?」
兄は17歳の高校生、居ないようだ。
「おーい」
と言うと、数秒してから
「ぁ、おかえり~」
と声がきこえた。
妹だった。妹は小学6年生。名前は凪っていう。
「ぉー、ただいま」
家に妹が居るだけで落ちつくものだ。
自慢じゃあ無いが、妹はとっても可愛い。
きっと、俺が妹と血が繋がっていなかったら
すぐさま告白しただろう。なんてね。
そんなこと思いながら自室へ入る。
すると、何者かがベッドに座っていた。
「えーと、どちらさんでしょう」
おそるおそるきいてみた。
「ようやく帰ってきたか」
と何者かが立つ。
良くみると尻尾と羽根があった。
そうして、気付いたんだ…
コイツは…
―――人じゃない……!?
「誰だ!おまっ…」
口を手で塞がれた。
「フゴッ…ム…ゴッ」
抵抗できなかった。
「落ちつけ、俺は…」
そいつは、確かにこう言った。
「俺は、悪魔だ」
―――信じられるか?この世の中で
手を離された。
「---ッハ!ハァ…何言ってんだ……?」
信じれなかった。悪魔だなんて。
「……まぁいい、お前には使命がある、それを伝えにきた」
悪魔と名乗るやつは、冷酷な眼で言った。
もちろん、俺には使命なんて何かわからなかった。
「何なんだよ…使命?意味わかんねぇよ!」
悪魔と名乗るやつは、こう言った。
「いずれ気付く、ただ、お前には使命がある」
そう言って、悪魔と名乗るやつは窓から飛びたとうとした。
「待てよ!意味わかんねぇってば!使命って―――」
「もう一度言う、お前には使命がある」
そう言って、窓から空へ飛びたった。
俺は、気付いたら床に倒れていた。