第一章 天野雄地
俺は天野 雄地
中学3年生、15歳、誕生日は5月30日
もちろん男、身長は165cmで体重は49kg……ってどうでもいいか。
平凡な中学校 月並中学校に通っている。
その中でも、俺は特にへたれなほう……
高校なんていけないんじゃないか、といったところだ。
今日は月曜日、時刻は8時16分…って、
「やべぇ!遅刻する!」
そう言って、俺は走り出した。ひたすら。
ハッ、ハッと吐息がこぼれる。しかし、しんどくたって学校に行かなければいけない。
しばらくして、何とか学校についた。
時刻は8時28分、よっしゃ、セーフ。
「ふぅ~……」とため息をついた瞬間
「おい!!何してる!もうすぐチャイムがなるぞ!」と教師の声。
んで、教室に入った。
それと同時にチャイムの音が鳴り響いた。キーンコーンカーンコーン…
相変わらず人を舐めているかのような音、俺は気に入らなかった。
席についた、と同時に
「よー!ゆーじ、珍しく遅刻じゃなかったな~」
っと先生の声、馴れ馴れしいなぁと思ったら
皆いきなり大爆笑。まぁ、俺はこのクラスじゃ人気者。
いじられキャラとしてね、思わず苦笑い。
そしてまたしばらくして、チャイムが鳴り響いた。
また、同じことの繰り返し、そんな日々がスタートした。