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Thank you for changing my sex  作者: 藤川
8/8

第8話  レッツゴー

遅くなってしまい大変申し訳ございません。

深く謝辞します。

 入学したから2日目に星河高校には身体測定が行われる。生徒全員が今日中に身長や体重はもちろんのこと、その他の視力や内科も今日中に測ってしまう。スムーズに身体測定ができるようこの高校には第1から第4まで体育館があり、今私は第3体育館で身長を測っている。


「長嶺心です。よろしくお願いします」


「長嶺さんですね。はい、それではこちらにどうぞ」


 女性の看護師さんの指示に従って中学校などでよく見た身長を測定する機会に頭を合わせて身長を測る。


「はい、OKです」


 165cm女子の基準だとどのくらいにいるのだろうか?男子基準だと高校生にしたらもうちょい身長が欲しいところだが。牛乳でも飲み始めようかな……まぁそれは後回しとして、西園さんと河瀬さんが待っている場所に向かおう。


「あ、長嶺さんも終わった、よし、じゃあ次はどこに行こうか?」


 河瀬さんと西園さんは私より先に測っており、私が終わるのを待ってくれていた。身長測定の列は私が終わった後でも結構並んでおり、私達も結構待たされた。


「体重を測りに行こうぜ、身長と同じで結構混むだろうし」


「体重か〜確かにはやくいった方が良いよね、けど憂鬱だよ〜〜移動している間に痩せないかな」


「どうだろう?けど動いている間に痩せるかもね」


「あはは!確かに運動をすれば痩せるかもな!」


「だよね!!そうときまれば早歩きで移動しちゃおう」


 河瀬さんは少し速度を上げてどんどんと進んでいってしまう。


「ちょっと待って、河瀬さん」


「ほら、長嶺さんと西園さんはやくはやく!」


 3人でわいわいとお喋りをしながら体重測定のある第1体育館に向かい移動していく。この高校の身体測定はちょっと特殊であり、クラスごとに測っていくのではなく好きな子とペアを組んで自由に回っていくシステムなのである。昨日入学したばかりなのに友達がいるとでも思っているのだろうか?まぁ私は西園さんと河瀬さんとで回れているけど。

 こうなった理由は基本的に校則などが緩いのと大人数でクラス移動だと渋滞が起きてしまうためこんな感じになったのだと河瀬さんから更衣室で着替えていた際に聞いた。


「にしても、渋滞が起きるなら普通にに日時をクラスごとにずらせば良いんじゃないの?」


 なんで1日にやろうと思ったんだ。実際場所とかをセッティングするのは大変そうだし。


「なんでも、人数が多すぎてお医者さんの時間が取れないからこうなったらしいよ」


 なるほどな……マンモス高の大変な所なのだろう。その他にもこの学校について色々河瀬さんから聞いた。星河高校の七不思議 3年のやばい奴ら 今の生徒会長がどういう人なのかなど。河瀬さんは色んな話を噴水の如く話してくれる。けど……。


「河瀬さん、なんでそんな事もう知っているの?昨日入学したばっかりなのに……」


「莉音は凄いな。情報屋でも開店するのか?」


 色んな話が河瀬さんの口から出てきてちょっとびっくりした。


「ふっふっふっ……実はね私仲の良い一年上の先輩がこの学校にいてね、その人から昨日入学祝いでファミレスを奢ってくれた時に色々と聞いたんだ!」


 河瀬さんはドヤァという表情で説明してくれる。


「まぁそういう事だから、私に何でも聞いてくれれば答えてあげますとも!ええ!」


「おう!頼りにしてるぜ莉音!」


「任せて!西園さん!だから、あのさ……身体測定が終わっても一緒に学校生活送ってくれる?」


 河瀬さんは少し心配そうに訪ねてくる。


「何言ってんだ、莉音、当たり前だろ」


「あぁ!西園さん!!」


 2人はお互いを抱きしめ合って友情を確認し合っていた。女子でもやっぱりこういうことをするんだな。偏見だけど……


「長嶺さんもこれからもよろしくやっていこうね!」


 もちろんそのつもりである。この3人のメンバーで学校生活を送れたら私の求める学校生活が待っている気がするし。


「うん!これからもよろしくやっていこう!!」


「長嶺さんもありがとう」


 おお、これが友情のバグというやつか凄いなぁ。河瀬さんから良い匂いが伝わってくるよ。


「よし、それじゃあ第一体育館に向かってダッシュだ!」


「お!良いな!よしそれじゃあ行こうぜ」


 え、走るの、マジか……


「いや、2人とも流石に走るのは……」


「ほら!長嶺さんも早く早く!!」


「心もやる気出してGOだ!」


 2人ともテンションが盛り上がりすぎて多分気づいていないな。こりゃ。少し周りに注意を払って欲しい。


「やっぱり、すげぇなぁ、あの3人組。なぁ聡お前も思うよな!!」


「うん、やっぱりキラキラしてるよね」


「だよな!俺らの教室には有名人が沢山いて助かるぜ」


「確かに、そうだね、3人とも楽しそうにしてる」


「周りの連中もみんなあの3人組に釘付けだぜ」


 色々と目立ってしまっていることに。お願いだから気づいてくれ。

 まぁ私から大声出して走るのを辞めてくれなんて、折角上手くできた関係を壊しかねないし、言えななぁ。

 まぁ、今は身体測定を早く終わらせることに取り組んだ方がいいか。ん、でも待てよ。


「ねぇ2人ともあと身長と体重の他に何があるんだっけ?」


「えっとね。視力に耳鼻科に聴力に歯科に内科にまだまだ沢山あるよ」


「先は長いぜ、だから急いでレッツゴーだ」


 え、身長でも結構な列ができでいて、結構待ったんだよ。それでもまだまだ沢山ある。

 あはは……どうしよう。この状況。


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