【超短編】キスしたら単為生殖してしまう美少女に保健室で誘惑されて大ピンチ
超短編シリーズです。
ここは保健室。
足を怪我したクラスメイトを背負って来たら、保健の先生は不在だった。
「お願い、薬塗ってください」
彼女がスカートを捲り上げると白い太ももがあらわになった。
膝の怪我だからそんなに捲り上げないでもいいのになんて言う事が出来ずに目が釘付けになる。
学校一の美少女と言われる彼女の足に俺が触れるなんて。
「あ、あう」
消毒薬と傷薬を塗られて染みるのか、可愛い声を出す彼女。
「これで大丈夫だよ」
「ありがとう」
そして立ち去ろうとする俺はその手を掴まれる。
「待って!」
ぐいっ
「あっ」
ベッドに引きこまれるように倒れ込む2人。
彼女の顔が近い。すごく近い。
ドキドキドキドキ
「あ、あのね。私、あなたの事を好きになったの」
「こ、これは吊り橋効果ってやつだから気のせいだよ」
「お願い、キスして」
こんな美少女に抱きしめられてそんなこと言われたら、誰だってキスを我慢できないだろう。
彼女が普通の相手なら。
「駄目だよ。だってキスしたら妊娠するだろ?」
そう、彼女の一族は『キスをきっかけに本当に妊娠する特異体質』なのだ。
「いいの。あなたの子供がほしいから」
「いや、単為生殖だから俺の子供じゃないし」
「でも、それなら血の繋がっていない子供とも愛し合っても問題ないわよ」
色々な意味で問題大ありです。
「お願い。あなたからキスしてくれないと、妊娠できないの」
「キスしない選択肢は無いの?普通に付き合うとか」
特異体質だけど美少女だ。
普通に付き合えるなら最高なのに。
それにさっきから当てられている二つの膨らみがひたすら俺を誘惑する。
俺はぐっとその誘惑に耐える。
「ごめん、やっぱり無理。そんな無責任なこと出来ないから」
「わかった。じゃあ…」
ちゅっ
彼女からキスされた。
「普通の恋人でお願いします」
「うん」
そして、俺たちは恋人同士になった。
「お母さん!これってどういうことだよ!」
「あっ、もしかして先祖返りかしら?うちの先祖に彼女の一族が居たのよ」
そう、俺は妊娠していた。
彼女からのキスで。
「大丈夫だよ!ちゃんと私が責任取るから!」
美少女がどんなに微笑んでくれても慰めにならない。
「そもそも男がどうやって産むんだよ!」
「んーと、帝王切開?」
「嫌だあああ!」
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