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19話 支援魔法(1)

「ううっ」

 体に冷たい物が降りかかる感覚で意識が戻る。

 全身が泥にまみれているけれど、特に痛みは感じない。


 メサが僕らを押しつぶすように作り出した岩は消えてしまったみたいだ。

 と、僕に覆いかぶさっているメサが全く動いていないことに気が付いた。

「大変だ!」


 抱えて様子を見ようとするも、暗くてよく分からない。

「呼吸はしているみたいだけど・・・」

「愚カ者ノメ! 魔術ヲ使カエ!」

「え・・・あ!」


 メサの魔法帽に叱責され、慌てて魔術を使う。

「ライト!」


 光に照らされて見えた周囲の光景は燦々たる状況になっていた。

 沼は跡形もなく、木々は根こそぎ吹き飛んで岩と泥が広がっている。

 学園の方も非常事態を知らせる鐘が鳴っていて、騒ぎになっているみたいだった。


「ターンライト」「えっ?」

 折角作った灯りが掻き消える。


「・・・ナア、ソコハ治癒魔術ダロ。アト、ナニシデカシタカ、ヨク考エテ行動シロ、ナ?」

 ドスの効いた声で魔法帽が話しかけてくる。

 罵倒されない分、恐ろしい。


「うう・・・治癒魔術は、その、苦手で・・・」

「ナラ、ソレヲ抱エテニゲルゾ。トリアエズ、オレヲ被レ」

 言われるがままメサから魔法帽を取って被る。

 なんだろうか頭に吸い付くような感じがする。


「道ヲ指示スル。イウ通リニウゴケ」

「暗くて足元が・・・」

「ダークネス・アイズ」

 暗闇が仄かに明るく見えるようになった。


「インビジブルボディ、フィアーマインド」

 帽子は続けて呪文を重ねる。

 こんな状況でなければ、どういう魔術か教えてほしかったが・・・


「マエニ真ッ直グ進メ。人ガ来テモ、立チ止マルナ」

「わかった。えっと・・・ハットさん?」

 確かハットって呼ばれていたはずだ。


「ハーチャン トヨベ。アト、目的地マデ、口ヲ開クナ」

 予想外の呼称を要求された。

「わかっ」「サイレンス」

短いけどなんかこの上なくオチが着いたので投稿することに。。。

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