幸福
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「殺してください」
私は彼にそういった
私は、地獄を経験した
肉片や化け物の肉の味
土を食べている方がまだましな元友の肉の味
私は、涙を流しながら食らいついていた
いつの間にか、私は狂ったように笑いながら化け物を殺すようになった
私は化け物だ
私は、生きている私が恥ずかしい
彼は、ただ一言そう言った
「いいだろう」
彼は、私の周りに爆発の魔術をかけて
その、魔術が発動した
鼓膜が破れそうだ。
私は、跡形もなく塵になった
・・・・そのはずだった
しかし、私の体は何の以上もなく正常そのものだった
頬けている私に彼は言った
「お前は死んだ。お前は、これから俺の従者だ。」
「はぁ?!私は、生きていちゃいけない。ちゃんと殺してっ!」
「本当に今死ななきゃいけないのか?」
「そう。地獄へ行って永遠に苦しまなきゃいけない」
「本当に、天国や地獄があると思っているとはめでたい奴だ」
?
「いいか、あの世なんて存在しない。機械のシャットダウンと一緒なんだよ。プツンと存在が根元から消えるだけ。お前は罰を求めているようだがな。だれもお前を罰しないんだよ。クソガキ」
なっ
「じっ自分もガキのくせにっ」
すると彼はにやりと笑った
「そんな顔もできるんじゃん。」
むーーーーーーーー
「お前は俺のもとで罰されていろ。俺と生きることがお前の罰だ」
彼は、いや
主様は私にそういったんだ
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「ここは・・・病院?」
千代がようやく口を開いた
「起きたかのか?!」
「おきたーー!」
りりが千代に抱き着き、涙を流している
3日。
されど、3日
クソみたいに長い時間から俺らは抜け出したのだった
千代の複雑そうな顔を見る
また、罪悪感を感じているんだろう
俺が与えた生きるという罰・・・・
今は、少し残酷すぎたかもしれないな
そんなことより
「おはよう。」
「はい、主様」
俺らは、幸福に困りながら感じたのだった
当時、千代がもう少し大人であったら、もうこの世界には存在していなかったでしょう




