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追放された天才魔術師は帰りたい  作者: レ
可愛い王様
18/19

幸福

_________________________________________________________


「殺してください」


私は彼にそういった

私は、地獄を経験した

肉片や化け物の肉の味

土を食べている方がまだましな元友の肉の味

私は、涙を流しながら食らいついていた

いつの間にか、私は狂ったように笑いながら化け物を殺すようになった

私は化け物だ

私は、生きている私が恥ずかしい


彼は、ただ一言そう言った


「いいだろう」


彼は、私の周りに爆発の魔術をかけて

その、魔術が発動した


鼓膜が破れそうだ。

私は、跡形もなく塵になった




・・・・そのはずだった


しかし、私の体は何の以上もなく正常そのものだった


頬けている私に彼は言った


「お前は死んだ。お前は、これから俺の従者だ。」


「はぁ?!私は、生きていちゃいけない。ちゃんと殺してっ!」

「本当に今死ななきゃいけないのか?」


「そう。地獄へ行って永遠に苦しまなきゃいけない」

「本当に、天国や地獄があると思っているとはめでたい奴だ」



「いいか、あの世なんて存在しない。機械のシャットダウンと一緒なんだよ。プツンと存在が根元から消えるだけ。お前は罰を求めているようだがな。だれもお前を罰しないんだよ。クソガキ」


なっ


「じっ自分もガキのくせにっ」


すると彼はにやりと笑った


「そんな顔もできるんじゃん。」


むーーーーーーーー


「お前は俺のもとで罰されていろ。俺と生きることがお前の罰だ」


彼は、いや

主様は私にそういったんだ


__________________________________________________________________________________


「ここは・・・病院?」


千代がようやく口を開いた


「起きたかのか?!」

「おきたーー!」


りりが千代に抱き着き、涙を流している


3日。

されど、3日

クソみたいに長い時間から俺らは抜け出したのだった


千代の複雑そうな顔を見る


また、罪悪感を感じているんだろう


俺が与えた生きるという罰・・・・

今は、少し残酷すぎたかもしれないな


そんなことより


「おはよう。」

「はい、主様」


俺らは、幸福に困りながら感じたのだった



当時、千代がもう少し大人であったら、もうこの世界には存在していなかったでしょう


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