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追放された天才魔術師は帰りたい  作者: レ
可愛い王様
17/19

俺に、付き人が付くことになった

父に言われるとおりに、無駄に広い庭で待つ


「この子が千代だ」


可愛らしい顔をした女の子がきれいなお辞儀をしている

その横に立っていた父が、その子の背中に手を置き、僕に紹介してきた


「潰さないように使え」


そういわれて渡された

正直、死ぬほどいらなかった

まず、使い道がない


「父さん、いらない」

「厳選された個体だぞ?」


厳選?

ああ、またあの趣味の悪い蟲毒の魔術を使ったのか


これでいらないと言ったら、この子は殺される

必要ないから・・・・

本当に頭がおかしいな


「ありがたく使わせてもらうよ」


俺は、千代の手を取り父から遠ざけようと歩き始めるが

その子はピクリとも動かず


ぼそりと何かを言った

しかし、俺にははっきりと聞こえた


「殺してください・・・」


それが千代が初めて俺に言った言葉だった

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