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キミは不甲斐ない僕をどう見てるのかな?

作者: 七瀬




僕の好きな人は、とても綺麗な女性なんだよ。

清楚で教養があり、何よりも彼女はお金持ちの娘なんだ。


彼女とは、、、?

幼馴染で、僕は彼女の家で一部屋を借りて住まわせてもらっていたんだ!


僕の父親は、彼女の父親の親友で仕事の手伝いもしているんだよ。

簡単にいうと、【裏方】の仕事をしている。


おじさんが出来ないような汚い仕事を、僕のお父さんがやっているんだ!

おじさんは脚光を浴びて、僕のお父さんは批判や反発を浴びせられる。


まるで、【光と影】のような関係なんだ。



それでもね、、、?

僕のお父さんは、おじさんを信じて嫌な事も進んで頑張っていたんだ!



僕の名前は、『水戸 皓一』20歳で、おじさんの運転手をしているよ。

彼女の名前は、『神前 理央香』20歳、有名な大学の女子大学生なんだよ。



僕と彼女の身分差があるのは、僕にも分かっているのだけど、、、?

それでも、僕たちは“愛し合っていたんだ!”


いつか、、、?

おじさんや僕のお父さんにも、二人の事を認めてほしいと想っているんだ!


『なあ、理央香!』

『なーに、皓一?』

『僕たちの事、いつ? おじさんに話そうか?』

『・・・ちょっと待って、皓一! もう直ぐパパ、選挙が始まるの!

それが終わってから、二人で一緒にパパに話しに行きましょう!』

『そうだね! ちゃんと、僕たちの事をおじさんに分かってもらおうな!』

『うん!』

『僕のお父さんは、理央香なら! いいお嫁さんになるって言ってくれてるよ。』

『あら? おじ様ったら、嬉しい事を言ってくれるのねぇ~!』

『いやいや? お世辞なんかじゃないよ! 結構、真顔で言ってたから!』

『今度! おば様も一緒にご飯でも食べたいわ! おば様、料理上手でね!

私に、いろいろ教えてくれるのよ!』

『えぇ!? お母さんが理央香に料理教えてるの? それはいいな~!』

『私たちが、結婚したら? 毎日、皓一に美味しい料理を作るわね!』

『おふくろの味も、これで健在だね!』

『あら? 私のオリジナルの料理だって美味しいわよ~!』

『それは、もう知ってるよ!』

『うふふ、皓一にそんな風に言われて嬉しい!』

『・・・逆に照れるな~』

『皓一、顔が赤いよ~』

『おい! 僕をからかうなよ~』



この頃の、僕たちは幸せだったんだ、、、!

僕と理央香の未来は、二人ならどんな事でも乗り越えていけると思っていたから!


僕の傍には、いつも理央香がいるんだと...。




・・・でも、まさか!?

おじさんから、僕は衝撃な事を言われたんだよ。


『なあ、皓一! 話しておきたい事があるんだが、、、!』

『はい! 社長!』

『理央香の事だが、アイツには俺が決めた男と結婚してもらおうと

思っているんだ、、、!』

『えぇ!?』

『相手の方は、今! わたしが取引先にと思っている大手の会社の社長でな~

なかなか? 取引が上手くいかんのだ! そこで、相手方の息子さんに

わたしの娘の写真を見せたところ大変、気に入ってくれてな~! 今度の

日曜日に、お見合いをする事になっている! 皓一、お前の気持ちはよく

分かっているが、これもそれも仕事の為だ! 理解してくれ! お前には

イイ女性をわたしが紹介してやる! だから、決して! 邪魔をするなよ!』

『・・・・・・』

『おい、皓一! 返事をしろ!』

『・・・ははい、』

『よし! お前は、わたしの本当の息子のように思っている! いずれは

わたしの“右腕”になってほしいんだ!!!』

『・・・・・・』

『これは! “お願いじゃない、命令だ!” いいな、皓一!』

『・・・ははい、』



こうして、僕は理央香を諦める覚悟を決めたんだ、、、!!!

それは、理央香も一緒だった...。



理央香とお見合いをした男は、女癖が悪く、、、。

その男と結婚してからというもの、理央香は泣きながら毎日、僕に相談を

してくる事が増えたんだよ。




2年後には、、、?

理央香とその男の間に一人子供も出来て一見、幸せそうな家族に見えても

外で女遊びをしまくっている夫を理央香は許すしかなかったみたいだ...。




『理央香、ごめん! 僕が不甲斐ないばかりに、、、。

キミは、そんな僕をどう見てるのかな、、、?』



その後、、、。

僕は、おじさんが紹介してくれた女性と結婚したんだ!

今は、二人の間に子供が2人いるよ。



もう、あの頃には戻る事が出来ないと現実を僕は知ったんだ、、、!


もし? 生まれ変わったら、、、?

いつか? 理央香、キミと一緒になりたいと想っているよ。

こんなに、心から想えた女性は理央香だけだから。





最後までお読みいただきありがとうございます。

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