かいせつ☆ 初級者はここから!
解説に入る前にみなさん、前作の「現代文の解法:現代文にも解き方があるってご存知ですか?」は読まれました? ↓にリンクがありますから、読んでみてくださいね。
その上で、解いたらどうなるか。
今回の「人称の問題を通して気づいた真理の欠けら」は3つの部分に大別できるっていうのが、上級者用問題からわかりますか?
なぜでしょうか。
だって、傍線部を3つ、問で示しているからです。
それだけなの? って思うことなかれです。
前作でも書いた通り、現代文は、パーツに分けて要約してしまえばお終いですから、パーツ分けできる情報は、貴重なのですよ♪
では、上級者用問題から分けられる部分ですが、↓のようになります。
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A 今日ようやく……
A の二種類に……
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B この、「視覚情報ネイティブ……
B 内容がスカスカだと……
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C そう考えると、評価を……
C ああ、そうです。私……
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ふむふむ。
いや、わかんないですよ!
上級者用問題を見て、「こういうふうに文章を分けたら良いんだー☆」なんて思える人は、十分解けますから! あとは適切に文章を短くする方法を学んだらいいって思いますよ。
正直、中級者用問題の方を見て、文章をどういうふうに分ければいいのか学ぶ方が良いです。
すると、↑の分割はさらに細かく↓みたいになるんです。
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A 今日ようやく……
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エピソード(問1)
エッセイを投稿
↓
感想をいただいた
↓
その方の(中略)作品を読んでみた
↓
私が苦手とする文体というか、人称で書かれていた
↓
どうして私は、この方の文章が苦手なのだろう。
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A の二種類に……(問2)
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B-1(問3)
この、「視覚情報ネイティブな人」が、違和感無く書く文章というのが、私が苦手とする文章だと、気がついたんです!
↓
こういう人の文章を読むと、一人称で始まったハズなのに、自分の行動を客観視する三人称のような文体になり、急にまた一人称に戻ったりするのです。
↓
映像作品やマンガなどでは、人称の切り替えは、当たり前のように出てきます。
↓
こういった視覚情報に訴える作品では、人称が切り替わる事を表現しやすいため、色々な作品で頻繁に使われていることに気がついたんです。
↓
そういう作品に慣れ親しんだ人にとって、一人称と三人称の境は、かなり希薄なのでは? ということに、気がついたのです。
B-2(問4)
これは、私が「視覚情報ネイティブな人」側に寄る努力をしなければ、話にならないと気づいたんです。
↓
お約束、とは集合知の側面を持っていて、ある作品を読んだだけでは語れないようになっています。
↓
集合知であるお約束を含めて「なろうテンプレート」(中略)が、今のなろう小説の本質だ
B-3(問5)
内容がスカスカだと……
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C(問6)
彼らは、一体どれ程の作品数を読みこなして
↓
集合知を感じ取り、それを適切に使いこなす(中略)才能
物語の説得力や面白さを引き出す才能
両方のネイティブな人に突き刺さる文章を書(中略)く(中略)才能
↓
なろうファンタジーという集合知に基づいた巨大エンタメ作品郡を想像すると
↓
――ゾッと、しました。
↓
ここから先は、私よりもずっと頭のいい人にでも考えてもらう方が良い
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これで「なるほどー。」と思っていただけたら幸いですね。
でも、まだまだピンとこない人もいるでしょう。
だって、Bの部分を、どう読んだらいいかって悩みませんでした?
Aの部分は、まあ、この辺かなーって思った人も多いでしょう。あと、なんとなく、「内容がスカスカ……」のあたりから、話変わったぞ、と思った人も多いでしょう。
でも、B←お前だよー! わかんないよー。って思うじゃないですか。
だって、これ、エッセイですから。
エッセイの難しいところって、カッチカチの評論や、ストーリーを追っていく小説と違って、論を追いながら、適切に語句を短く言い換えていく作業が必要なんですよね。
Aの部分。いきなり挟まれるエピソード。これは小説と同じく短くまとめましょうね。
そしてB。例示と論と、エピソードが入り組んでる! なぜ!
これを、どう脱がしていけ、と?
そう思った人も多いでしょう。多分、「人称の問題を通して気づいた真理の欠けら」ちゃんは、複雑な服でも着てるのでしょう。
たぶん、よく用途不明なヒモが多くて、こんがらがりそうになる服とか、どう脱がしたらいいかわからない下着とか着ているのでしょう。
そりゃー難しいですよ。
私も、最初だから自分の作品で何とかしようって思ったんですけど、難しかったですもの。
何これ、どうやって着たの? っていう感じでした。
しかも読み解けば「わたしにはわかんなーい!」って言いだす始末。
つまり、今回は解けたら凄いですよ。




