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動かざること

作者: 花守 一華

 ベッドから足を下ろして他人より短い一日が始まった。午後の講義にはまだ間に合う。

「うあぁ」

 ローテーブルに足の指ぶつけた。小指の爪が割れた。最悪だ、もう今日一日分の不快感を凝縮したものが喉の奥からじわりと浸透した。

 うずくまって15秒、涙をこらえて立ち上が──

「んぐぅ」

 膝小僧を強打する。向こう三日分の不幸が太腿にヒリヒリと──

「痛っ」

 膝をさすろうと手を伸ばしたら、人差し指の第二関節がテーブルの縁のちょっと出っ張ったところにコツっと当たる。地味に効く。


 はあ、今日はもう何もしまい。

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