この女、抱え込んでいる
明かりもついておらず、扉もカーテンも閉めきった、 暗く、静かな部屋。埃が積もった勉強机、ゲーム機。壁に貼られているアニメのポスターやカレンダーはもう何年も前から変わっていない。
((痛い・・・頭割れそう・・・誰でもいい、誰でもいいから・・・そっと何も言わずに抱きしめてほしい。そうすれば・・・きっと眠れるはず・・・この痛みも消えるはずなんだ・・・))
ベットで女が1人うずくまる。
米飼ツジハ。この物語の主人公であり作者である。
どうも、こんにちは!
別に全然シリアスものって感じでもないので、脳内背景色は寒色より暖色でOKです。
((どんなに周りに人が居ても埋められない・・・寂しい・・・寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい・・・!!!痛い痛い痛い痛い痛い・・・・・))
声を圧し殺し、私は泣いて考える。
この感情は自分にとって良くないものだと、消さなければならないと。
ただ、その方法は未だ見つけられずにいる。
朝を迎えた時、すでに寂しさのビックウェーブは過ぎ去っている。
低血圧だからそれどころでないって感じもあるけど、とにかくあの無性に誰かに抱きしめてもらいたいという感情はなくなっているのです。
あの感情は、昔からあるわけではないのです。
2016年に20歳を迎えた私ですが、芽生えたのはつい最近。高校を卒業してすぐの時でした。
別に不眠症になったり、うつ病になったりそういうことにはなりません。基本的にはポジティブシンキング女なので、患ったりはしません。体もいたって健康。あざっす母上。
きっかけは、先輩だと思います。
すごく可愛がってくれた男性の先輩がいました。
私が失敗したり、人間関係がうまくいかなかったり、将来が不安な時、ご飯に連れて行ってくれたり、話を聞いてくれたり・・・歳は8つ離れていて、私からしたら頼りになる親戚のお兄ちゃんのような・・・
なんでも話せました。本当になんでも。
そして私は本音を話すといつも泣いてしまうんです。
めんどくさいでしょ?
でも本音を話すって、とても勇気がいることなんですよ?すごく怖いことなんですよ?
先輩は私が泣くと、解決策やら打開策、反省点をあげてくれました。間違っていることがあれば説教もあります。ただたまに、抱きしめてくれました。
暖かくて、大きくて、不安がふやけて溶けてく感覚。この腕の中にいる人は私だ、私ちゃんとここにいるじゃないか〜!!って。変な感想でしょうが本当に思いました。
あ、恋愛には発展しません✩
私は恋愛できない性格でした、まぁこの話は今関係ないのでおいおい。いつか話としてまとめられたらと思います。
(((先輩も妹のように私を扱っていました。彼女もいてなんと最近プロポーズにも成功したそうな。おめでとうございます)))
そういった出来事もあり、抱きしめてもらうという行為は私にとって寂しさからの解放なのです。
抱きしめてくれる人なら家族でも友達でも恋人でも犬でも猫でも誰でもいい。温もりがほしい。
愛されたいとはまた別の感情。
あーー寂しいなぁ。
今欲しいのはハグロボット。米飼ツジハ。今宵も心に寂しさを抱え込んでます。