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彼女が、いなくなった。







それは突然の出来事だった。








いつものように、

放課後2人並んで歩いて


いつもの道で、

彼女は「また明日」と手を振った。



当たり前すぎる日常で、

「明日」に特別な期待を

抱いていたわけじゃない。



ただ当たり前に、


「今日」が終われば、

新しい「今日」になる「明日」が

来るものだと思っていた。







だけど、




彼女の言う「明日」は

来なかった。








「明日」は消えた。



もう永遠に

来ることはない。








彼女は、消えた。



いや、死んだんだ。

交通事故で。











たしかに、

当たり前のように

「今日」になった「明日」はやってきた。




彼女が死んだ

と言う知らせとともに。





彼女だけを

「昨日」に残して。









彼女だって

まさか「明日」が来ないなんて

思わなかっただろう。



僕たちはまだ高校生で

人生これからって時だった。






これからだったんだ。









彼女は消えた。




彼女のいる「明日」は

もう来ない。






 

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