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夢を見てたい

作者: 夏ノ花/Nobana
掲載日:2026/01/14

僕は毎晩同じ夢を見る

人通りの多い真っ直ぐ長く続く路地を歩いている

その先には少女が立っている

黒の格好に黒の帽子、そしてその隙間からは黒の長髪が見える

そしてその少女は、顔がない


僕は毎晩その人の下までたどり着けずに目を覚ます

あれが誰なのか、なぜずっと立ったままで動かないのか

夢だからと片付けてしまえばそれでおしまいだが、僕は考えてしまう


その日学校に行くと授業で〈自分を見つめ直そう〉ということをした

みんなにプリントが配られ、そこには『自分はこんな人間』という文字だけが書かれていて大きい空白があった

「今からそこに自分について思うことを書けるだけ書いてください。そして、あとで隣の人とそれを見せ合って、主観的な自分と客観的な自分を比べてみましょう」

先生はそう言った


僕はなんて書くべきか悩んだ

自分で自分のことがわからない

僕は白紙のまま隣の人に見せた

「それが自分自身なんじゃない?」

隣の席の彼女は言う

「私から見たら、君は真面目かな。それでまっすぐ、周りの人ばかり気にして、自分をみてないんじゃないかな。」

僕はその言葉に納得した


今日もいつもと同じ夢を見る

人通りの多い真っ直ぐ長く続く路地を歩いている

その先には少女が立っている

黒の格好に黒の帽子、そしてその隙間からは黒の長髪が見える

そしてその少女は、顔がない

しかしいつもと違って、今日はその少女の下へ辿り着いた

そして顔をよく見れば、見覚えのある顔だったと思った途端

目の前に鏡が現れた

そこには自分だけがいた

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