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ゴブリンエンペラー討伐

 2時間ほどで現地へ到着した


『ここだな』 


 ガウスは小声で言った。ガウスは手で風下に回るよう合図を行った。


 全員が風下に回ると、音を立てずに近寄り、上級ランクが丁寧に洞窟入り口付近のゴブリンを排除していった。作戦通り、彼らが中に入ると、中級1と初級2のチームは、洞窟の入り口の守りを固めた。


 外にいた数匹が洞窟に戻ってきたため、中1と初2のチームでの対処を開始した。


 暫くして、ここには10人もいらない感じに思えた。

 中1の7人は、自分たちも洞窟に入りたいと言って、移動を開始した。


 残されたのは、初級2の3人になった。


「大丈夫ですかね?僕達だけで?ああ、僕はナイールと言います」


「俺は、サメス、ちょっと心配だよな」


「僕は、アツシです。ナイールさん、サメスさん、がんばりましょう」


「なんだか、ちっこいのに励まされて、情けねーな。がんばるか」


 ガサガサ

「来たぞ」


「普通のゴブだ。問題ない」


 ゴゴゴゴゴゴゴ


「なんか揺れたな」


「そうですね。洞窟の中は大丈夫でしょうか?」


 ガサガサ

「また来たぞ」


「ホブだ」

 ホブゴブリンは、ゴブリンより一回り大きく、武器を持っていた。


 それが5匹いっぺんに来た。


 僕は、それがなんとなく遊園地のアトラクションから出てくる怪物の人形に見えた。


 すると、ホブゴブリンたちが動かなくなり、ナイールとサメスがいとも簡単に切り捨てた。


「おい、今こいつら止まったよな?」

「ああ、止まった。なんでだろう?」

「まあ、とにかくラッキーだ。簡単に倒せたしな」


 ガサガサ

「また来たぞ」


「いや違う。血の匂いにおびき寄せられて、サーベルウルフが来ちまった」


「こいつはちと厄介だな」


 サーベルウルフは、ホブゴブリンの死骸をむさぼり始めた。


 こちらへの興味は無い様子。


 ガサゴサ

「まだ何か来てるぞ」


 ゴブリンの死骸を食べる様子を見たゴブリンたちが、サーベルウルフを攻撃しだした。

 サーベルウルフは余裕で避けては、噛みつき、10体ほどのゴブリンは、あっさりとやられてしまった。


 しかしその時、サーベルウルフの身体が宙を舞い、地面にたたきつけられた。


 山のように大きいゴブリンの様な怪物が出てきた。

「おいおい、なんであんなのがここにいるんだよ」


「オークじゃねーか」


「俺達じゃ手に負えねーぞ。おい逃げるぞ」


「どこに」


「ゴブリンも大量に帰ってきちまって、囲まれてるよ」


「アツシ、逃げる、、、おい、何してるアツシ」


 アツシは、オークのかっこよさに見とれていた。

 アツシの頭の中で、アニメの大型ロボットのように見えていた。


 アツシはオークの前に立つと、「よしロボ、発信、ゴブリンを討伐せよ」


 すると、オークは周りにいたゴブリンを蹴散らし始めた。


 暫くすると、もう一匹オークが現れた。


「よし、ロボ、アイツをやっつけろ」


「ロボ呼ばわりされたオークは、仲間であるはずのオークを攻撃しだした」


「おい、どうなってるんだよ、これ?」


 2匹のオークは、互角であり、激しいもみあいなり、相打ちで倒れてしまった。


「よし、この隙に」


 ナイールとサメスは、オークにとどめを刺した。

「もう俺たちは十分すぎる仕事をしたぜ」


 ぐらぐらぐら

「なんだよ、スゲー揺れてる」


 洞窟から、数人の探索者が出てきた。


「おい、お前等逃げろ~」


「え?どうした?」


 ドッカーン


 洞窟が爆発したかのように岩が吹っ飛んだ。


 アツシには、吹っ飛んだ岩がスポンジの作り物に思えた。


 アツシにあたった岩はぴょんぴょんとはねて、地面に転がった。


「エンペラーだ、逃げろ」


 エンペラーはアツシを見ると、炎系魔法で攻撃してきた。


 アツシにはそれが綺麗な光にしか思えなかった。


 アツシ当たった炎は、全くアツシには効果が無かった。


 エンペラーはアツシを踏みつけた。


「アツシー」とナイールが叫んだ。


 アツシはエンペラーが風船に思えていた。


 ぼよ~ん


 エンペラーの足はアツシを踏みつける事が出来ない。


 アツシは、エンペラーの足に、剣を突き立てると、エンペラーの足から空気が抜けだし、エンペラーの身体がしぼんでいった。


「何が起きている?」


「さっぱりわからん」 ナイールは全く理解できなかった。


「エンペラーは体が完全にしぼみ、普通のゴブリンになっていた」


 ナイールがそれを始末すると、暴走が終わった。


 洞窟の崩壊に巻き込まれたのは25人であった。


 アツシは、ぽいぽいと岩を掴んでは投げている。


「おいアツシ、アツシ、何やってる」


「だって、まだみんな中にいるでしょ?早く助けないと」


「おい、もう無理だって」


「まだ分かりませんよ」


 アツシは、どんなに大きい岩でも、ぽいぽいと掴んで投げるので、外にいた他の4人は、唖然として見ているしかなかった。


 洞窟の入り口が解放されると、中に入れるようになった。


 中は真っ暗であったが、アツシがサイリュームを思い浮かべると、近くに転がっていた数本の枝の先が光り出し、洞窟内を照らし始めた。


 ナイールもその枝を持ってアツシについて行った。

 そしてしばらく進むと、広場があり、多くの人がそこに倒れていた。


 ガウスは重症ではあったが、意識があった。


「おい、エンペラーはどうした」


「た、倒したぞ」


「な、なんだって?」

 というと、意識を失った。


「おい、運び出すぞ」


「僕は、他にも人がいないか、奥を見てきます」

 アツシが奥まで行くと、牢屋の様なものが見えてきた。


 牢屋の中を照らすと、女性が数人いるのが見えた。


「皆さん、大丈夫ですか?」


女性たちは、栄養失調の様で痩せ細っており、ほとんど動けないでいた。


「先ずここを開けますね」

 アツシは、鍵がプラスチックのおもちゃであるとイメージすると、バキッと壊し、牢を開けることが出来た。


「皆さん出られますか?」


 女性たちに力は無く、出ようにも出られなかった。


「後で助けに来ますから、待っててくださいね。この光る棒はおいて行きますから」


 アツシは、広場の救助現場に戻ると、奥の牢屋に女性達がいることを説明した。


 広場では、数名が意識を取り戻していた。


 運よく、治癒ギフト持ちが軽傷であったため、よほどの重傷者以外は全て回復が完了した。



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― 新着の感想 ―
ほのぼのして面白いですね。アツシ君に幸あれ ありがとうございます。
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