佐伯亮
佐伯亮
どこにでもいる高校生。
私立高校に通う高校2年男子
特技や趣味はそんなにない。
ある程度何事もこなせること
それが特技なのかもしれない。
バイトなどは短期のバイトを気が向いたときして
勉強もとくに難なくこなし
流行や話題などにはほどよくのれるようにたしなみ
学内ヒエラルキーの中間を守り
楽しく明るく・・・
そんな学校生活を演じている。
そんな僕である。
別にこの生活に不満があるわけではない。
学校に不満があるわけではない。
僕が知った時にはこの形で学校にいたし
僕が知った時にはこんな風に学校を過ごしていた。
大きな変化を嫌う学校という組織・・・
きっとどこも同じような状態だろうと勝手に理解してる。
きっと嫌な子供だろう・・・
世間を知ったように
どこか冷めた目でこの光景を眺めている。
そして人の顔色をみて過ごしているから妙に鋭い
じゃないときっと傷づくのは自分だと思っているから。
夢や情熱なんてものの反対にいる感じ・・・
大人はよく「夢をもて」だとか「もう少し情熱をもって」とか
ありていのいい言葉を言っては僕たちをたきつけようとする。
ニュアンスは違う言葉でも大まかなとこは同じで
【何か】を追うことを良しとして
【何か】を追わないことを見ないことを悪とする・・・
その時にどう思うか
この先にどうするか
今をどう生きるか・・・・
何に対しても意味や目的をもって生きないといけない
そんな感じにすら感じる・・・
だとしたら
今その言葉を投げかけている大人は
何か意味や目的を【常に】もっているのだろうか?
【常に】追いかけているのだろうか?
結果自分のできなかったことを・・・
後悔の押し売りにしか見えてない・・・
それを悟られないように
僕は笑顔で受け答える。
だから
嫌な子供だ。
そして自分自身が
嫌な人間だ。