この数日
この数日で僕のなかでいろいろ変わった
いや、いろいろではないのかもしれない・・・
なぜならそれはある特定の人との関係が変化した
それだけ・・・
でもその“それだけ”は僕にとって大きな変化に感じた。
もともと人に対して僕はどちらかというと淡泊といっていい接し方だった。
理由は簡単・・・
人とのかかわりは本当にリスキーだと感じていたから
深く関われば傷つくことも多くそれでいて問題にも巻き込まれやすい。
それに対して少ない人間と程よい距離感なら先ほどの問題は少なくて済む
だから進んで人間関係の構築には後ろ向きだった・・・
でもだ
遠藤さんと早朝の挨拶をきっかけに
なぜだか彼女と関係が進んだ・・・
ただのクラスメイトから
気になる存在
そして・・・・
「うー・・・・」
僕は帰り道のやり取りやここ数日の思い出し呻いた。
「なんというか・・・・うーん・・・・」
最近の僕のやり取りはまるで・・・・
まるで・・・
「恋?」
何となくシンパシーは感じるそんな存在だった
しかし
まだ数日しか彼女と話してなんだか彼女のことを意識している自分が確かにいた。
でもそれを安易に恋愛感情につなげるのはなんだかしっくりこない・・・
「第一な・・・」
今まで同性の人間としかコミュニケーションをとる機会がなかった・・・
だから異性とのやり取りはなんだか思っていたより
「うん、ふわふわしてるんだよな~」
自分の部屋で一人ごとをつぶやきながら思いをまとめる。
なぜここまで彼女との関係の形にこだわってるのか・・・・
「ダメだ・・・わからない・・・・」
考えることを放棄した。
部屋の中でただ悶々と自問自答したところで何もならない。
自分で始めたがなんともしまらないそんな感じだった。
でも言えるのは
「ここ数日・・・なんだろうか・・・うーん・・・」
“悪くなかった”
喉元まで出ていた言葉をあえて声には出さずに胸の中でつぶやいた。
言葉に出してしまえばきっとまた同じことを考えて繰り返して・・・・
答えのない禅問答を始めてしまうから
今は胸にしまってそして噛みしめた。
なんというかその方が今の僕にはしっくりきた。
「きっとこれがストレートに恋だとか愛だとかなら・・・・」
なにも迷うこともない。
それでいてどこか恥ずかしい思いをそれのせいにできる。
こんなもやもやはないのに・・・
でもきっと
「これもいままで面倒ごとを後回しにした・・・そんな僕に回ってきた問題なんだろうな・・・」
あらがうこともなんだか面倒だと感じている僕だ。
こんな風になるには仕方ないことだと大人ぶって今の状況を受け入れてみた。
そしてそんな自分がやっぱり
「嫌いだな」
自己肯定感そんなものとは程遠いそんな言葉・・・
でもその言葉通りでいつまでも自分というものは好きになれずに
この数日で変化したのは人間関係で
自分への感情はなにも変化していない。
周りの変化が自分になにか変化をもたらしてくれれば少しは思うことがあるだろうけど
「なにがあっても僕は僕でしかないのかな・・・」
なんというか自分のそんな部分が浮き彫りになってなんともいえない気持ちになった。
そのままなんとなく外へと出た
「ふぅーーー」
すーーーーー
言葉に出しながら空気を吐き出し
そして
鼻から空気を吸った。
夜のほんの少し冷たい空気が体にいきわたる。
それと同じタイミングで少しすっきりした気分にもなった。
あんなにてんこ盛りだった自己嫌悪もほんの少しなくなった・・・
そんな気がした。
「やっぱり、閉じこもってたら・・・なんだろうな・・・」
部屋の中だとなかなか良いことが浮かばないが
外ってのは気持ちを楽にしてくれる。
解放感?
本来なら一番リラックスしていいはずの部屋なのになんとなく皮肉にも感じる。
「あーー・・・また大人ぶって頭の中でいろいろと・・・」
せっかくすっきりしてきたのに自分でまた悪い方にもっていこうとする。
本当に悪い癖だ。
そして何となく空を見る。
「よく“この空に比べれば”とかいうけど・・・本当にそれな~」
今見ている星の光が何十年前の光とか宇宙はまだ広がっているとか
正直僕なんか思いも及ばないことがこの視界に広がるところで起きてるんだ。
それを僕ごときのほんの小さな人間関係なんかと同列にしてはいけない。
てか規模がそもそも違うし論点も違う気がするけど
そんなことも考えないくらい空っぽにして頭をすっきりしてみよう。
そしてまた明日いつも通りに学校に行こう。
その時にしかわからないことがあるのだから・・・この空の向こうのように・・・
「・・・おやじくさ・・・ははは」
なんとも閉まらない・・・
それぐらいでいい・・・きっと
それぐらいがいい。




