からかい
その日の午後
清水が
「先生!今朝はなんだかいい雰囲気だったみたいだね?」
「え?なんのはなし?」
突然の話に何のことかわからずに返した。
「何って、今朝は遠藤さんといい雰囲気だったって朝来ていた生徒が見てたみたいだよ!」
「あーー・・・あれか・・・」
詳細をしって納得
すると
「あれ?否定しない!?ということは!?」
清水は声を少し大にして反応した。
「いやいや、ただ今朝は話が合って・・・な?」
「な?ってあの遠藤さんと話しているのがすごいんだよ!!」
「そうか?」
すこし茶化して話す。
わかっていた・・・
彼女と話すことが特別だということ・・・
そんな彼女が笑顔だったということ・・・
そんなことを考えながら彼女のことを横目で見た。
「・・・・・」
彼女はいつも通り
誰とも話すことなくただ遠くを見ていた。
だがいつもと違うのは彼女の周りが少しざわついていること
彼女に気づかれないようにと密かにささやいているのだろうけど
それが余計に目について騒がしく見えた。
そしてそれは僕も同じ・・・
周りがいつもと違う。
清水はなんというか変わらないがほかのみんなの反応が違う。
ひそひそと遠くから見ている感じ・・・・
(なんか・・・すこし不快だな・・・)
ほんの少し変わった朝をむかえただけで
まわりは騒ぎ
好奇の目で見ていく。
(はぁ、みんな暇なんだな・・・)
ある意味この学校という限られた空間
そして限られた年齢層が集まるという
異様なのに普通というなんとも言えない矛盾が支配する。
その中において身近の人の変化とは日常を彩るなんとも言えないスパイスだ。
動物園の動物というわけではないが今日一日はいい見世物になるのだろうと
心のなかでまたため息がでた。
(彼女はそう思っているのだろう・・・・?)




