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第55章:『エンドレスサマーⅠ・Ⅱ』:1964年・1994年アメリカ映画

 ・・・ここでは、素晴らしい「サーフ・ムービー」というものをお届けします♪


 『エンドレスサマーⅠ』:1964年アメリカ映画


 『エンドレスサマーⅡ』:1994年アメリカ映画


 これらはですね・・・


 「夏の波を追いかけて、世界中をサーフ・トリップする」という、サーファーにとっての究極の夢を実現しようと試みた、素敵なサーフィン・ドキュメンタリー映画なんです。


 監督・製作者である、ブルース・ブラウン氏は、自身もサーファーなんですが・・・この「サーフィン」というスポーツを、こよなく愛しておられまして・・・


 短い映画も含めまして、自分から海の中に入って、水中カメラでもって、サーフィングの様子の撮影を・・・カラダを張って敢行かんこうされておりますね。


 『エンドレスサマーⅠ』が公開された、1964年頃の波乗り界はですね・・・


 「ロングボード」といいまして、長さが、約3m近くもある、長い板で、みんなサーフィンしておりました。


 ところが、1967年に、「ショートボード・レボリューション」という、板の長さやフォルムに関する大きな革命が起こりましてね・・・


 ロングボードよりも、「ラディカルに」「細かく」動ける、ショート・ボード・・・つまり、先のとがった短い板に、皆が目を奪われるようになりまして、いつしかロングボードは、「ダサい」「年寄りが乗る板」「カッコ悪い乗り物」として、敬遠され、忌み嫌われるようになってしまいました。


 ところが・・・


 1990年代に入りまして、今度は、「ロングボード・リバイバル」という、浮力があり、安定していて波に誰でも乗れるロングボードを見直そう、という動き・・・ムーヴメントが起こりましてね・・・。


 これまで、波に乗る動作である「テイク・オフ」すら出来ずに、カッコばかりの、いわゆる「おかサーファー」として、乗れもしない、浮力の弱いショートボードに、意固地いこじになってしがみついていた若者たちが、今度はいっせいに、昔の長い板・・・つまり、ロングボードに目を向け、チャレンジしはじめました。


 すると・・・


 それまで、まったく波に乗れずに、ファッションばかり「サーファーもどき」としてイキがっていた人たちが、きちんと波に乗れるようになっていったことで・・・


 「本当の意味での、波に乗る喜び」「波に押される気持ちよさ」というものを、生まれて初めて味わい・・・


 ショートボード時代につちかわれた、サーフボード自体の材質や製法の進化ということも後押ししまして・・・


 威風堂々、「ロングボード」が復活し、海に、海岸に戻ってまいりました。


 そうしますと、昔、長い板で波乗りしていたオジサン連中も、今度はおくすることなく波乗りに「再チャレンジ」「カムバック」するようになり・・・いまや、ロングボード・サーフィンというスポーツは、「リバイバル・ムーヴメント」以来、1967年のショートボード・レボリューションのいきさつを知らない、若い世代の人たちをも巻き込む、素敵な素敵な流れとなって、こんにちにいたっています♪


 このサファイアの涙も・・・


 実は、そうした「歴史のうねり」「波乗り界の変化・変容」というものを、幼き日より肌で感じ、革命の流れを横目で追いながら、そういったムーヴメントを見つめ・・・恩恵を受けてきた世代の人間であります。


 かくして私は、ここ数年は、海にもいけず、やっておりませんが、いちおう、1996年開始以来、「ロングボーダーのはしくれ」として、あまりうまくはないものの、この素晴らしいスポーツ、および、サブカルチャーおよびビーチカルチャーを心からいつくしみ、こよなく愛する、サーフィン愛好家の一人でもあるのです♪


 長くなりましたが・・・


 波乗りに関する、2本の素晴らしいドキュメンタリー映画を、以下に紹介していきたいと思います。


 m(_ _)m


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 1.『The Endless Summer by Bruce Brown』

→ UP主様は、「Ignacio Hergueta」様。

→ 字幕なしですが・・・貴重なフルムービーです。昔の伝説的なレジェンド・サーファーが、多く登場されてますね♪

 「ランス・カーソン」「ミッキー・ドラ」「フレッド・ヘミングス」「コンラッド・クーンハ」「ナット・ヤング」などなど。

 最大のみどころは、南アフリカのセントフランシス岬にありますサーフ・ポイントでの、「パーフェクト・ウェイヴ」。小さいけど、きれいなチューブ波でした。(動画の、49分36秒からですね。)

 それに、音楽といい、当時の人々の様子、ファッション、街並み・・・海岸の様子といい・・・ほんっとに「レトロ」で、素晴らしい! 日本だって、1960年代・1970年代の、とくに東京などの都会の街中や裏路地の様子って、当時の男と女の外観・・化粧・ヘアスタイル・ファッションも含めて、どこか「原色的」で「ケバケバしくって」「エロティック」で、「神秘的」でしたもんね♪


 2.『The Endless Summer II (1994) - Surfing Film - Best High Quality HD - See Description』

→ UP主様は、「TheResistance」様。

→ 『エンドレスサマーⅠ』の公開から、ちょうど30年後の、1994年。

 今度は、『エンドレスサマーⅡ』がリリースされました!

 前回は、「ロバート・オーガスト」と「マイク・ヒンソン」という二人の若者が主役で、世界中のサーフ・スポットを巡っておりましたが・・・

 今回は、「ロバート・ウイングナット・ウィーバー」と「パット・オコーネル」の二人の若者です。

 彼らは、前作の『エンドレスサマーⅠ』の世界にあこがれ、先の先輩にあやかって、今度は自分たちが、同じように「サーフ・トリップ」して、世界の波を追いかけることにしました。

 この『エンドレスサマーⅡ』には、前回出演されていた、ロバート・オーガスト氏が、今度は、ロングボードを削って作る「ボード・シェイパー」として、また、パットたちと同じサーファー仲間として、今回も世界を旅することになりました♪

 この『エンドレスサマーⅡ』にも、有名なサーファーが出演されておりますね。

 前作にも出てきた「ナット・ヤング」、ショートボードの世界チャンプ「トム・カレン」、この前紹介しました『ビッグ・ウェンズデー』にも出ておられた「ジェリー・ロペス」、などなど。

 あ・・・そうそう。南アフリカはケープタウンのレジェンド・サーファーの「ジョン・ウィットモア」も。おそらく、もうお亡くなりになっておることでしょうね・・・いまは、もう、2023年ですもんね・・・。

 この1994年になりますと・・・もう、世界中に「サーフ・スポット」が出来ていましてね。

 波乗りの道具も、ロングボード、ショートボード、ボディボード、スキムボードなどなど、さまざまなバリエーションの板が生まれていて、人々が、それぞれ、自分のサーフ・スタイル・・・希望する波乗りのスタイルに合わせた板を選んで、思い思いにサーフする・・・

 現在も、そういった流れ・・・ビーチ・カルチャーになっておりますね❤️


 m(_ _)m

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