第33章:『ビッグ・ウェンズデー』:1978年アメリカ映画
・・・今回は、サーフィンにまつわる、素晴らしい青春映画を紹介します。
『ビッグ・ウェンズデー』:1978年アメリカ映画。
皆さんは、「サーフィン」あるいは、「サーファー」という単語を耳にしたとき、どんな印象を抱かれるでしょうか?
おそらくは、あまりマイナスのイメージを持つ方は、いないのではないでしょうか?
私自身、この「波乗り」というスポーツに出会って、自分自身が始める前に、すでに「サーファー」という人たちのことを知っておりました。
「すげえ、カッコイイ人たち!」というふうにね。
ずっと、ひそかなあこがれでした。
いつかは、自分もやってみたいなぁ・・・そう思ってました。
そのへんのことは、後日UP予定の「しげちゃんのサーフィン日記」にて、詳しく書いていきますネ♪
さて・・・
のっけから、ちょいと脱線してしまいましたが、今回の映画は、アメリカの昔の若者たちの、サーフィンを通じた、輝かしくも美しい、「まさに青春ッ!」って感じのドラマ・・・物語です。
登場人物は、すべて、プロ・アマ問わず・・・本物のサーファーばかりです。
本物のプロサーファー、ショートボードの神様こと『ジェリー・ロペス氏』なんかが、劇中の後半、満を持して出てきます。
また、アマチュアながら、ジャックこと、『ウィリアム・カット氏』は、見事な「クラシカル・スタイル」のロングボーダーであると同時に、本当のビッグ・ウェイバー(= 大波乗り)でもありました♪
あとはですね・・・
サーフボードを削って作る職業、いわゆる「シェイパー」のさりげない描写にも、注目です。
ベアーこと、『サム・メルヴィル氏』のシェイパーぶりは、実に見事で、魅力的です。
以下、ウィキより。
『ビッグ・ウェンズデー』(Big Wednesday)は1978年に制作されたアメリカ合衆国のサーフィン映画。
あらすじ
1962年 夏、カリフォルニアの海辺の町で、マット、ジャック、リロイを中心とする若者たちで作るサーフィン・グループは、水曜日にやって来るという世界最大の波“ビッグ・ウェンズデー”に挑戦することを夢見ていた。毎晩パーティを繰り広げ痛飲しケンカに明け暮れる。
1965年 秋、そんな無軌道な青春を謳歌していた彼らにも、ベトナム戦争の徴兵令状がきた。グループの大半が手練手管を駆使して懲兵を免れようとした中で、優等生だったジャックは志願して懲兵検査を受けて、ベトナムへと出征していった。
1968年 冬、ジャックが帰還した。3年が経過した中で戦死した者、引っ越した者、結婚して家庭を持った者などグループのメンバーたちは各々の生活を歩み始めていた。それは奔放に過ごしてきた青春の日々の終わりを意味する。
1974年 春、彼らが待ちに待った、“ビッグ・ウェンズデー”が遂にがやってきた。マット、ジャック、リロイの3人は、青春にピリオドを打ち、未来に歩み出すため、サーフボードに乗って“ビッグ・ウェンズデー”に向かっていく。
背景
南カリフォルニア育ちのジョン・ミリアスは、幼き日々を過ごしたマリブへのオマージュとしてこの映画を制作した。 主人公のマットはランス・カーソンが、ベアーはハップ・ジェイコブスがモデルとなっている。
ロケ地について
ラストのサーフシーンはカリフォルニアではなく、ハワイ州ホノルル郡ププケアのサンセット・ビーチで撮影された。
アメリカ合衆国でのロケ地には en:Hollister Ranch、カリフォルニア州サンタバーバラ、マリブ、Surfrider Beach、ベンチュラ(いずれもカリフォルニア州)だけでなく、 テキサス州のエルパソも含まれていた。また、エルサルバドルにあるLa Libertadというサーファーたちの秘密の場所でも行われた。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
1.『ビッグ・ウェンズデー(1978) TVスポット』
→ UP主様は、「dyouga8090」様。
2.『Big Wednesday (1978) - 'The Challenge/Big Wednesday Montage' Part 1』
→ UP主様は、「Screen Themes」様。
3.『Big Wednesday (1978) - 'The Challenge/Big Wednesday Montage' Part 2』
→ UP主様は、「Screen Themes」様。
→ 劇中、波待ちしている黒髪のヒゲが、ジェリー・ロペス氏。
4.『Big Wednesday (1978) - This Is Matt Johnson Scene (1/10) | Movieclips』
→ UP主様は、「Screen Themes」様。
→ 二日酔いのマットの目を覚まさせるため、浜辺にいた、どこのだれだかわかんねー青年に、無理やりボードを借りようとするリロイ。
「うそこけ。こんな酔っ払いが、あのマット・ジョンソンなもんか。」
疑う青年の胸ぐらをつかみ、強引に借りようとするリロイに、そばにいた少年が、快く自分のボードを貸してくれました♪
いざ、海に入ると・・・やっぱりマットはマットでしたね。
「ワーオ、本物のマット・ジョンソンだったわ。」
青年も素直に認めました。
それにしましても・・・主人公のマット・ジョンソンこと、『ジャン=マイケル・ヴィンセント氏』の、ロングボード・サーフィン・・・見事な「クラシカル・スタイル」ですよねぇ・・・。いま、こんなにきれいな「昔のスタイル」で乗れるサーファーって、世界にどのくらいいるんでしょうか??
5.『Big Wednesday (1978) - Summer Surfing Scene (2/10) | Movieclips』
→ UP主様は、「Screen Themes」様。
→ 若者たちの波乗りの饗宴。みんな、うまいですよね・・・。
実はこの1978年ごろは、すでに巷は、1967年に起きた『ショートボード・レボリューション』という、波乗り界における一大革命によりまして、先の尖った短い板が主流となっていた時代でした。
そんな時代背景の中、こんなに見事に、きれいな「ロングボード・サーフィン」を披露するなんて・・・よほどみな、この「ロングボーディング」を愛して、心から楽しんでいたんですねぇ・・・。
6.『Big Wednesday (1978) - Get off the Beach Scene (3/10) | Movieclips』
→ UP主様は、「Screen Themes」様。
→ 砂浜の監視員として働くようになったジャック。マットは、それがうっとしくって気に入らず、悪ふざけをして、大変な事故を引き起こしてしまいます。
ジャックは、そんなマットを本気で張り倒します。「浜を出ろ!」
本当の友だちだからこそ、過ちを犯した彼を本気で殴ることができたんですよね。
7.『Big Wednesday (1978) - I'm a Screw Up Scene (4/10) | Movieclips』
→ UP主様は、「Movieclips」様。
→ 結婚して、白タキシード姿になった、ボード・シェイパーのベア。
久々に来店したマットに、新しいボードをプレゼントしようとしますが・・・マットは固辞。
「・・・ぼくには、そんな資格はない。事故を引き起こして、ヤケのやんぱちになってる、ただの最低のクズだからね・・・。」
ベアはいいます。
「ちがう。うしろを見てみろ。」
店のそとには、マットにあこがれ、いまも尊敬のまなざしを送ってくる子供たちの姿が。
「・・・あの子たちは、君を尊敬してる! さぁ、ボードを選べ。」
マットは、今度はうれしそうに微笑し、ベアに感謝しつつ、ボードをもらうことを決めました♪
8.『Big Wednesday (1978) - Avoiding the Draft Scene (5/10) | Movieclips』
→ UP主様は、「Movieclips」様。
→ ベトナム戦争の召集令状が来て、サーファーたちは、徴兵検査に。
みな、それぞれに工夫し、なんとか徴兵を逃れますが・・・ジャックは、逃れられず、「志願」という形で戦争におもむくことになりました。
9.『PT - Big Wednesday, "Jack's Lonesome Ride"』
→ UP主様は、「Movieclips」様。
→ ベトナム戦争に狩り出される直前の、ジャックのライド。
もう、生きて帰ってはこられないかもしれません。思う存分、夢中でサーフするジャックの心中が、痛いほどわかりますよね・・・。
10.『Big Wednesday (1978) - Goodbye, Jack Scene (6/10) | Movieclips』
→ UP主様は、「Movieclips」様。
→ 徴兵逃れできすに、いや・・・国を守るため、自ら志願してベトナム戦争へ向かうジャック。
仲間との、しばしの別れのシーンです。私が一番好きなシーンかも。
リロイ:「君がいっちまうと思うと・・・どうもな・・・。」
ジャック:「(握手をしてきたマットに)みなをよろしく頼む。」
11.『Big Wednesday (1978) - Remembering Waxer Scene (7/10) | Movieclips』
→ UP主様は、「Movieclips」様。
→ 静かな夜の墓地で、ベトナム戦争で命を落とした、ワクサー(=ダ レル・フェティ)を偲んで、ひょうきん者でムードメーカーだった彼との思い出を語らう3人。
肩を寄せ合って泣く、その姿・・・私たちも、おもわずもらい泣きしてしまいそうな、グッとくるシーンですよね。
12.『Big Wednesday (1978) - Matt's Big Wave Scene (9/10) | Movieclips』
→ UP主様は、「Movieclips」様。
→ 大波で「ワイプアウト」したマットを、ボードを捨てて、命がけで助けにいくリロイ・・・そして、仲間たち。崖の上から心配そうに見つめる若者のみんな。
・・・彼らは、本当の「友だち」でした。
13.『Big Wednesday (1978) - Reunited Scene (8/10) | Movieclips』
→ UP主様は、「Movieclips」様。
→ マット、リロイ、ジャック・・・彼らがずっと楽しみにして、待ちに待っていた、「ビッグ・ウェンズデー」が、まさに今日、この日だったんですよね!
14.『Big Wednesday (1978) - The Hottest Ride Ever Scene (10/10) | Movieclips』
→ UP主様は、「Movieclips」様。
→ マットが、後輩にバルサ製のボードをプレゼントするシーン。
「君も・・・いつか、このボードで大波に乗るといい。」
かっけえ・・・。
そのあと、サーフィンをやめたベアに質問する若者が。
「あんたも、もしかしてサーファーなの・・・?」
笑いながら若者に返す、ゴミ屋さんになったベアのセリフがまたイイですねぇ・・・。
「いや・・・俺はただのゴミ屋さ。」
・・・うそばっかし(苦笑)。
マット、リロイ・・・そしてジャック。
もしかしたら3人は、映画を離れた実生活においても、本当に親友どうしだったのかもしれませんよね♪
m(_ _)m




