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第22章:『ザ・チャイルド』:1976年スペイン映画の隠れ名作!!

 ・・この章では、知る人ぞ知る、隠れホラー名作映画、『ザ・チャイルド』:1976年スペイン映画の紹介です。


 以下、ちょっと長いですが・・・ウィキペディアより。


 『ザ・チャイルド』(原題:¿Quién puede matar a un niño?/Who Can Kill a Child? 意味:誰が子供を殺せるのか?)は、1976年制作のスペインのホラー映画。


 概要

 スペインのとある孤島を舞台に、ある日突然子供たちが大人を惨殺し始めるという異色のホラー映画。ファン・ホセ・プランスの小説“El juego de los niños”(意味:子供の遊び)の映画化作品。


 制作当時は1970年代のオカルト・ホラー映画ブームの真っただ中で、スペイン産のホラー映画という珍しさに加えて、ショッキングな映像・ストーリーが見る者を魅了し、翌1977年のアボリアッツ・ファンタスティック国際映画祭で批評家賞を受賞するなど高い評価を受け、現在もホラー映画ファンにカルト的人気を誇っている。


 何故子供たちが大人を襲い始めたのか、その原因については明らかにされないが、冒頭の8分間、世界中のあらゆる戦争・紛争・内戦(アウシュヴィッツ、朝鮮戦争、インドシナ戦争、ビアフラ戦争など)で犠牲になった子供たちの映像がナレーションと子供たちのハミングや笑い声と共に流れた後、本編へと入る事から、こういった戦争や紛争で犠牲になった何の罪もない子供たちの怨念が大人たちへの復讐のために、今の子供たちに乗り移ったことを暗示させる内容となっている。


 あらすじ

 スペインの港町ベナビスにバカンスにやってきたイギリス人生物学者トムと妊娠中の妻エヴリンは喧騒けんそうを避けて、アルマンソーラという離島の小さな島へと向かう。 港に着いた2人は村にいるのが子供たちばかりで、大人の姿が全くない事を不審に思う。子供たちが突如大人たちを襲い始め、次々と惨殺していたのだ。


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 ・・・私ですね、先に紹介しました「イエス号の航海」と、ほぼ同じ時期に、やはりTV東京の吹き替え版でこれを観て、かなり気に入りました。


 通常の恐怖映画とは、また違い・・・じわじわと迫ってくるような恐怖感がたまりませんでした♪


 「子供が敵」っていう、いわば映画におけるタブーも、かなり新鮮でしたし。


 では、音声が小さくて申し訳ないのですが、フルムービーをふたつほど紹介しておきますね。


 m(_ _)m


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 1.『OS MENINOS (¿Quién puede matar a un niño? / Who Can Kill a Child?, 1976) LEGENDADO PT』

→ UP主様は、「Roberto Teva」様。

→ 画質は文句なしですが・・・音が小さい!


 2.『Who Can Kill A Child? (1976) - Cult Horror Film』

→ UP主様は、「Justin Tyme」様。

→ 敵となる子供の「通称」を、ここで紹介しておきましょうね。


 ① 「釣り小僧こぞう」:たぶん、魚のエサは・・・「人肉」。


 ② 「ルルデス」:妊婦である夫人のおなかに耳当てし、「悪魔っ子」を宿らせてしまう、恐い少女。


 ③ 「ウソ泣き少女」:島の数少ない生き残りだったオジサンの娘。実の父を「ウソ泣き」でだまして誘い出し、まんまと殺害する。


 ④ 「ピストル坊や」:夫妻が立てこもった部屋のうしろの窓にいつの間にか陣取り、ためらいもなく夫人に銃口を向ける恐いガキ。


 ⑤ リーダー:不適なツラがまえの、子供らにとっては、頼もしい存在。常に、的確で冷静な指示を送る。


 エーゲ海の、白壁の家と美しい海・・・そして、恐ろしい子供たち。


 ホラー映画ファンにとってはたまらない、隠れ名作です!


 私が一番ショックを受けたのは、島の生き残りだった、「電話交換手」のドイツ語を話す女性のヤラレかた。


 交換台から必死に電話で訴えるも・・・ドイツ語が通じない夫妻には、彼女の避難している場所を特定できず、結局彼女を救ってあげることはできませんでした。


 その後・・・


 子供らに殺害された交換手が、まだ小学生ぐらいの男のガキに、乳房やハダカの体をもてあそばれる様子といったら・・・。


 それと、ラストシーンでの、例の「ウソ泣き少女」の、「子供である」という武器をフル活用したような・・・島に駆けつけた2人の警官を、お得意の「ウソ泣き」の十八番オハコでだまくらかす、そのしたたかさと手口・・・うすら寒い「演技力」が、またイイ味出してるんですねぇ・・・。


 あとね・・・


 邪魔者の警官2人を殺して、銃を奪って海へ蹴落としたあとの、ラストシーンでの、リーダー格をまじえた、子供らの会話ですよ。


 「ねぇ、この『遊び』、流行はやるかしらね・・・?」


 「もちろん。子供は世界中にいるんだ。でも、目立つから、まずは小さい町や村を狙うんだ。」


 m(_ _)m

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