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2話 乗り物は…やめて?

とある日曜日の朝9時、青坂駅前の広場に男の子が二人いた。その男の子二人は何やら話し合っているようだ。


「―ねぇ、聡ぅ?黒蜜に電話したぁ?」


「ああ、電話した。…だがでねぇ…。」


何やら二人は誰かを待っているようだった。そして、


「もう、黒蜜の家行って怒鳴ってこようかな?」


と、赤髪の男の子がキレ気味に言った。その反応に今度は、薄い水色の髪の男の子が、


「いや…いいよ…。家に行ってる間に電車来たら大変だし。…それに黒蜜には、ここに来た瞬間…」


と、言って薄い水色の髪の生徒は微かに笑って言った。その体からは、人間ならぬ威圧が発せられていた。そんなことを話していた広場の入り口から100メートル先。一人の女の子が広場に向かって猛ダッシュしていた。その勢いに周りにいた人たちは、『何事!?』と、びっくりしていた。そして、駅前の広場に入った女の子は、その二人の男の子の元へ歩いて行って…


「すみませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」


と、大声で謝っていた。

「ホントごめん!!マジでごめんなさぁい!!」

私は狂った様にひたすら謝り続けた。それを目にした周りの人たちは、『なんだなんだぁ?』と騒いでいる。これはマズイと思い、慌てて海と聡が、

「わかった。わかったって。だから落ち着いてって、ね、黒蜜?」

「わぁーった、わーたって!許すから!な!」

と、黒蜜を落ち着かせるためになんとか言葉を考えて言った。そして、その言葉に黒蜜は、

「ほんとぉ!?ありがとうぉ!!」

と、満面の笑みで私は答えた。それに、安心したように海と聡は答えた

「はぁ…よかった。」

「もうあんま騒ぐなよ?」

と、その場は一息着いたと思ったが、私はあることに気が付いた。それは…

「あ、そういえば駅に来たってことは電車乗るんでしょ?時間平気なの?」

と質問した。その質問に海は一気に青ざめていった。そして…

「聡?今ってなんじだっけ…」

と、海は震えた声で聡に聞いた。聡は、

「え?今?今は…午前9時25分だけど?」

その言葉を聞いた海は青かった顔をさらに青ざめてさらに、さっきよりもさらに震えた声で言った。

「電車ぁ…9時25分からなんだぁ…」

その言葉に今度は私たちの顔も青ざめていった。そして…

「急げぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」

と、聡が発狂。その言葉を合図に私たち3人は猛ダッシュして、駅のホームへと向かっていった…


そして、慌ただしい集合が終わり、電車の中。私は…

「おぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ……。。ぎもじワルイ…」

ものすごく酔っていた。なんなら今すぐにでも吐きたかった。その様子に海と聡は、

「えっ!?やめてね!?吐かないでね!?」

「うわー!!マジで吐くなよ!?やめろよ??」

と、二人とも大慌て。しかし私は、そんなこと耳に入っていなかった。ただ単に

「うぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ……。吐いでいいぃぃ????」

と、限界だった。そして…。

「うぇ……。」

私は思いっきり吐いてしまった。それに海と聡は、

「なにやってんのぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」

「バカ黒蜜ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

と、二人とも大発狂。そして…


またもや慌ただしい電車での騒動が終わり、目的の赤原駅に着いた。そして私は、赤原駅の待合室で海と聡に説教を食らっていた。

「黒蜜ぃ?あんなに吐くなって言ったよねぇ?」

「お前ほんとに頭悪いんじゃねーの??」

という大声での説教で周りの人たちが私たちに変な視線を投げている。しかし私は、

「気持ち悪かったんだもん…しょうがないじゃん…」

と、頬を膨らませ泣き顔で言った。それに、誰しも気持ち悪くて吐くのは当たり前だと思うし、海と聡だって人生に一度は吐くことだってあると思うし。それを私だけにこんなに怒ることないと思うのだ。その泣き顔さすがの二人も、

「もう…分かった。今日はこれくらいにするよ…。」

「はぁ…ま、海も許したことだし、俺も許すけどなぁ、せめて電車の中ではもう吐くなよ?」

と、その場は落ち着いた。しかし、わたしにとっての地獄は、まだ始まったばかりだった…そして…


「―…み…み…」

″誰だろう…声が聞こえる。″

「―…黒…起…て…」

″懐かしい声…これは…″

「―…黒蜜…起きて…」

″―お母さん?″


「「起きろ黒蜜!!!!」」

「…っ!!!!!!!!」

私は目覚めると、白いベットの上にいた。そして、

「え、?どこここ??なんで私こんなところにいるの??」

と、私は海と聡に質問した。そして、海と聡の話によると、私は電車を降りたあと、もう一本の乗り換え電車に乗り、さらに、その後3本立て続けにバスを乗り継いだ結果、私は目的地に着いてバスから降りたとき、酔い過ぎてぶっ倒れたらしい。

「お前、乗り物弱すぎじゃね?」

と、聡は私をからかったが、その顔は少し安心しているようだった。そして、

「もぉ…いきなり倒れるからびっくりしたぁ…帰るときは絶対酔い止め飲んでってね。」

と、見るからに海も安心しているようだった。それに私も安心した。しかし私は、海と聡に別の質問をした。

「目的地に着いたって…じゃあ、ここどこ?」

という質問に二人は、

「「自分の目で確かめてみたら?」」

と、二人が言ったので、私はベットから降りて扉を開けた。その先には―


皆さんおはようございます。NERUNE。です。今回で第2話になります。見つけてくれた人はマジでありがとうございます。また、今回も『文字が変』、『文章がおかしい』などがありましたら、教えてくださると、自分がよろこびます。最後まで読んでいただきありがとうございました!!次話は…遊びます!!それでは!!

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