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1話 遅刻しただけなのに...

「はぁ…はぁ…」

″この世界には不思議な事というものが存在するものがある。″

あと少し…

″例えば宇宙人の発見や、人間の誕生なんかもその内の一つだと考えられる″

「はぁ…はっ…」

″他にも数えられないほどあるのだが今回はその一つを紹介しよう″

この扉を開ければ…

″それは…『転生』である―″

「ごめんなさい!!…遅れましたぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

私が扉を開けて、そう発狂に近い叫び声を上げた瞬間、教室中の目線が私に集中する。 

「おぉ…元気だけはいいが…遅刻は遅刻だ早く席に座れー」 

そう無情言ったのは、教卓の前にいる人物…つまり、『先生』だ。そんな先生に向かって反論するように言った

「しょうがないじゃ無いですかぁ…推しの小説読み終わんなくて夜中まで起きてたんですよぉ…ってか、推しの小説を半分まで読んで終わりにするなんてそんなのできるわけないじゃ無いですかぁ!!先生だってこの気持ち分かるんじゃ無いですかぁぁ!?」 

私は、先生に同情を求めるように言った。だが… 

「まぁ…その気持ちは分かるが…1回ならまだしも、お前の場合はその許せるラインを余裕で越えているから駄目だな。それに、お前はこれで遅刻何回目だ?」 

と、いとも簡単に同情を求める気持ちは霧散した。さらには、いきなり心臓を思い切り握られた気分になった。

「え…えとぉ…ご…5回目ぇ?…ですぅ」 

私は、その場で思考を必死に回転させて、答えを慌てふためきながら言った。しかし… 

「嘘。これでもう15回目ぐらいだろ?」 

と、薄い水色の髪の生徒が現実的な事をまたもや無情にも突きつけられた。さらには、その一言に我慢の限界を超えたのかこんどは、赤色の髪の生徒が… 

「あっはははははは!!あは…ははははははwwww」

と、爆笑している。私は今からでも急速にこの場から離れたかった。さらに追い打ちをかけるように先生は言った。 

「いや、これで黒蜜は正確には16回目の遅刻だな」 

いや、私は″この場から離れたかった″んじゃない″この場から消えたかった″のだと心の底から思った。そして私は、体全身の力が抜けその場に崩れ落ちていった… 

 

そうした朝の騒動から(私的には)長い時間がたち、1時間目が始まる前の10分休み。2人の生徒がこちらに歩いてくる。そして、その内の一人薄い水色の髪の生徒がニッコリと笑顔を見せながら言った

「遅刻するなってあれほどいったよねぇ??????」 

と、笑顔の人とは思えないほどの強烈な威圧をかけてくるのが【神羅しんなぎ かい】海は新入生にしてこの学校の王子様的美形を持ち、苗字に【神】がついているだけのことはあるほどの完璧美少年なのである。もちろん、運動神経抜群、学年成績はいつも一番、周りの女子生徒にもモッテモテ。さらには、男子達との付き合い方もうまく友達も多い。つまり…現実世界に存在するガチの【ゴッド)】なのである。ただ、海は『威圧』が人間なの?と疑いをかけたいほど力強さが半端ない。 

「は…はいぃぃ……。」 

と、現に私は海の威圧に負け半泣きになりながら答える。すると、となりにいた赤色の髪の生徒がなぜか後ろを向きながら。だが確かに声を上げていた 

「くっくくく…」 

息を殺しながら彼は笑っていた。私はその背中を思いっ切り睨んだ。さすがにマズイと思ったのか彼は笑うのを辞めこちらに体を向けた。 

「あははは…」 

と、申し訳なさそうに笑った赤色の髪の生徒は【稲崎いなざき そう】聡は学校の規則を完全に無視し、耳にピアスを5個も開けている。ただ、規則を破っているだけで、不良ではなく根っこは良い奴なのである(見た目は完全に不良)。つまり聡がピアスを付けている理由は…単なる″中二病″である。さらには、【聡】なんて真面目そうな漢字してるくせに学年成績はいつも最下位。どうやって高校に入ったのか逆にこっちが聞きたいほどだ。しかし、運動神経だけは、″運動神経だけは″海にも劣らないほどいいのだ。もう一度言うが″運動神経だけ″である。 

「とにかくぅ?黒蜜ぃ?あ・れ・ほ・ど・いったよねぇ??????」

と、海は先ほど以上の威圧をかけてきた(ほんとに海は人間なのだろうか?)。その威圧にさすがに聡も肩を『ビクッ』とわずかに震わせている。 

「ㇵぃ……」 

と、海に聞こえてるのかわからないほどめっちゃ小声で言った。この、『私』の名前は海も言っていたが、【稲崎いなざき 黒蜜くろみ】気ずいたと思うが聡と私は同じ【稲崎】だが、単なる苗字が一緒の幼馴染なのである(よく、「双子?」と間違えられるのである。いい迷惑だ)。そして、私は大の異世界系が大好きないわゆる『異世界オタク』なのである。遅刻してきた時にも言ったが、私が16回も遅刻している理由は…夜中の深夜3時ごろまで異世界系小説を毎回読んでいるからである。そのせいで朝寝坊してしまうのだ。「なら、車か自電車で送ってもらえば?」と思った皆さん。それが…無理なのだ。なぜなら、私たちが通っている『青坂高校あおさかこうこう』は、森の中に立っているだけでなく、校門にたどりつくまだに、5分ほど車が通れないくらい細い道が続く。さらには私の家には『自転車』なんてものが存在していない。つまり、徒歩でいくしかないのだ。私は学校が終わった後と休日は引きこもりで一歩も外にで出ないので、家から中学まで30分もある道を休憩なしで歩くなんてことはできるわけないのだ。そして、海はそんなことは気にする素振りを見せずかも当たり前のように言った。

「うん。じゃ、やくそくどうり、休日外に出てもらうからね?」

と、普通の人にとっては何の変哲もない言葉だが、私にとって地獄からの囁きと同然の言葉を海は平然に。しかも、威圧をかけながら言った。この『約束』と言うのは、私が学校に遅刻し始めて15回目の時、さすがに呆れた海は、私に向かって『次、遅刻したら″強制で″外でてもらうからね?』とお得意の人間ならぬ威圧で言ってきたので渋々承諾したのだ。

「くうぅぅぅぅぅ...」 

と、私は嫌みに近い感じで反論した。

「はいはい、とにかく約束は約束。ちゃんと外でてもらうよ。」 

と、海は私の心からの叫びをほぼスルー 

「うぅぅぅぅぅぅ...」 

と、今度はほぼ泣顔で言った。『さすがにやり過ぎたかな?』と思ったのか、少し申し訳なさそうな顔に海はなった。そして、海の少し後ろにいた聡が今度はなにかひらめいたように言った。

「わかった。なら、外にいく時、黒蜜が前言ってた駅前の有名な本屋に寄っていくならいいか?」

その一言を聞いた瞬間、私は1秒の間もなく 

「いいよ!!!!!」

と、先ほどの泣き言はなかったかのように満面の笑みで即答した。

「だってさ。ま、それくらいはいいんじゃね?海。」 

と、私の変わり様に少し驚きながら聡は海に聞いた。海は  

「んー……・・・まぁ、それくらいなら...いいよ?」 

と、少し考えてから海が言った。その言葉に私は 

「やっっっっったああああああああ!!!!!」 

と、思わずガッツポーズして発狂した。すると、

「うるさい。」

と、海から厳しく注意された。しかし私はそんな海の注意を気にすることなく

「ありがと海!!!!」 

と、思わず海の手を握って言った。その勢いに海はかなりびっくりしながら、 

「え?…あぁ、うん。…あ、でも、本屋いくだけじゃなくてちゃんと僕にも付き合ってね?」

と海は答えた。しかし私は、 

「わかってるよぉ~」

と、どうでもよさそうに答えたが、頭の中では、

『本屋!本屋!駅前のの本屋に行けるぅぅぅぅぅ!!あぁぁ・・楽しみぃぃ!!早く来ないかなぁぁぁ!!!!!』

と、絶賛パラダイス中である。そんな浮かれてる私を見抜いたように聡は、 

「本当かぁ?」 

と、疑っているように答えた。少し間をおいて、 

「う…うん。うん!」

と、やはり戸惑いながら私は答えた。少し間があきその後、海が話をまとめるように、

「ん…まぁ。黒蜜は絶対来るとして、この流れだと聡も来るんだよな?」

と、いう質問にもちろん聡は、

「あぁ。もちろんいくぜ?…それに、どっかのバカ異世界オタクちゃんがなにか問題ごと起こしたら大変だしな。」

と言った。私はもちろん、

「はいぃぃぃぃぃぃぃ??あなたよりはまだ″マシ″ですけどぉ?」

と反論。この言葉に聡は、

「あぁぁぁぁぁぁぁ??俺こそおめぇみたいな引きこもりのクソ体力無い異世界オタクバカに言われたくねぇよぉ!!!!」

と逆ギレ。その後は小学生みたいな口喧嘩が続き、最終的には海が、

「うるさい!!!!静かにしろぉ!!!!」 

と、またもや人間外れの威圧の一言で私たちの口喧嘩が終了。その瞬間ピッタリに一時間目始まりのチャイムが鳴り、私たちは各々自分の席へと戻っていった。



それから長い長い時間がたち、放課後の帰り道。私と聡は、帰りながら朝の10分休憩のときの″うるさすぎた口喧嘩″で海に説教を食らっているのである。

「―だからもう、あんなちっぽけなことで喧嘩するな。二人ともわかった?」 

「はい…」

「わかったよ…」

と、さすがに反省した。そして海は私たちの反省した姿をみると、話を切り替えて言った

「さ、二人とも反省したことだし。いよいよ、外出する日にちを決めるか。聡と黒蜜は空いてる日ある?」

と、海は聞いたが、帰ってきた答えは海にとっては予想外の答えだった

「俺は毎日空いてるけど?」

「私も毎日空いてるよー」

その返答に海は、『君たち成績決していいわけじゃないんだからその空いてる時間少しぐらい勉強したらどうなの?』と言いたかったがそんなこと言っても二人にはムダだと判断した海は一息ついて

「はぁ...ま、わかった。つまり二人ともいつでも空いてるってわけだね?」 

「そーだよぉー」

「そうゆうことだな」

と、二人の簡潔な回答にほんとにキレたくなったがその気持ちを抑え

「わかった。じゃ、僕に合わせて...今週の日曜日でいい?」

「はーい。了解ー」

「おけ」

と、賛成。だが私は何か気がついたように海に言った

「あれぇ?海?本屋寄ったあと、どこいくの?」

それに気が付いたのか聡も

「あ、ほんとだ。海どこいくんだぁ?」

と、海に聞いた。しかし、海は

「んー...?ひ・み・つ」

と、如何にもなにか隠してる風に言った。私たちは、

「それ、大丈夫ぅ?」

「平気かぁ?」

と、身の危険を察知した。しかし海は、そんなことは気にせずに、

「はいはい。ま、僕に合わせていいんだったら...朝の9時に青崎駅に集合ね。あ、とくに黒蜜?遅刻するなよ?」

しかし私は

「うぅ...ちょっと早くない?」

と、反論。しかし海は

「いや、早くないし。あ、聡は?」

と、当たり前のように言った。聡は、

「ん...9時な。了解ー」

と、こちらも、普通に承諾。この後は時間に不満があるまま帰り道にあった公園によって持ち物や日程を決めた。その間にもう一度集まる時間を遅らせてくれないか頼んでみたが

「早くいかないと混みあって入れなくなるからむり。」

と、即却下。心の中で『くそっ』と叫んだが、その後は素直に海の言う事に従い、その他もろもろを細かく決めていった。そして日も暮れ始め、その日の事がすべて決まったところで私たちは公園で解散。その後はそれぞれ家に帰っていった。



それから数日たち、約束の日曜日の朝。

「ふえあぁ~~...」

私はもちろん爆睡していた。

「んんー......」

そして私が目覚め、時計を見たときの第一声は

「ああああああああああああああああああああ!!!!!」

と発狂。なぜなら皆さんは想像つくと思うが、その時の時間は…8時55分だった。。。。




―そのとき私は思いつくはずなっかたのだ。いや、こんなこと考えもしないだろう。私たちがこれから…『死へと向かっている』なんてことは―

皆様見つけていただきありがとうございます。そして、おはようございます!『NERUNE。(ねるね。)』と申します!(*- -)(*_ _)ぺコリ

今回が初投稿となります!初心者の中学生ながら、あやふやなところもあるかもしれませんがご了承ください。そして、最後まで読んでいただきありがとうございます!頑張ってまとめようと思っていたら意外と長くなってしまい、自分でも『長くね?』と思ったほど長いです。ホントに読んでいただきありがとうございます!そして、皆様これからもよろしくお願いします!

                                      (∩´∀`)∩ワーイ


―追記―

ところどころに合った、誤字を修正しました。しかし、自分が気ずいてないところもあるかもしれないので、『意味がおかしい』、『誤字ってる』というのが発見された場合は教えていただくとありがたいです。

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