第9話
初めての天使と悪魔との戦いから1夜明け、2日目の夜だ。
今回は昼間入念にもぐたんと立てた作戦通りに出来るだけ多くの悪魔を天使に出来るように頑張らなきゃ。緊張するなあー。
昨日の天使達の戦う姿を思い出すと自信が湧いてくるが、大人数で戦うとなるとまだ緊張する。
今日うまくいけば後はその通りにやって行くだけだ。
「よし。」
独り言にもならない大きさの声で呟くと瞼を閉じた。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
30対30。
あまり気が進まないけど、今日勝てば後は楽な作業程度の事だ、頑張らなければ。
昨日の作戦は全て天使には伝えてある。返事をしないからわかってんのかわかってないのかは別だけど•••
「それじゃあ、天使諸君!行くのです!」
もぐたんが張り切って言った。
あれ•••今日はやけにテンションが低いような•••。気のせいか。こんな大事な時に別のことを考えてる場合じゃない。
この時の僕はまだそんなもぐたんのことをこの程度に思っていた。この先、後悔するとも知らずに。
結果は惨敗に終わった。何だか知らないが戦い始めてから少しして、もぐたんが急に作戦を変えようと言い出した。この時僕は他にもっといい方法を思いついたのだと思った。
まあ、まだ天使を15体失っただけだ。また新しい作戦を練り直そう•••。
僕はのんきかつ余裕のある表情でそう思ったのだった。